鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2288回】 愛がある会社

2017年04月05日 | 住宅コンサルタントとして
社員さんのご家族が要介護になってしまった。

何日かに1回は、施設に送ったり迎えに行ったりしなければならない。
いままでどおり、仕事をビッチリできない。

社員さんは働く仲間に迷惑をかけるから、と退職を申し出たとしたら、
皆さんの会社では、どんな対応をされますか?


また別の話。

営業マンとしてバリバリやっていた社員さんが体調不良を訴えた。
病院で検査を受けると、人工透析が必要と診断された。
定期的に仕事を早くあがって、透析にいかなくてはならなくなった。
これまでのような営業としての仕事は厳しい。

そんな状況で社員さんから退職願が提出された。
皆さんの会社では、どんな対応をされますか?


自社で働いてくれている社員さん。
社員さん自身やご家族に、どんなことが起こるか、誰にも分かりません。

こういう状況で、本人が会社を辞めると申し出てきた際、
皆でフォローできる組織が出来上がっていること、
そして業績的に少し余裕があったとしたら、
その社員さんに勤務時間を変更して働いてもらったり、
部署を変わってもらって働いてもらうことが可能です。

「家族の介護のために、会社を辞めたとして、他の会社に行っても、
例えば工場勤務だと勤務時間に融通は本当に効かないよ!
そして会社を辞めて収入がなくなったら、介護どころではなくなるよ!
ウチで働きながら、介護のために週のうち、何度か早く帰っても、
その他の部分で頑張ってくれればいいから、もうちょっとウチで働いてみなよ!」

と言える会社には、愛があります。

その社員さんが、まだ成果をしっかりと出していなかったとしても、
出来る限り、社員さんを守ってあげる。

そういう姿を他の社員さんも見ているんですよね・・・。

こういう会社だと、安心して働くことが出来る。
そして結果的に、社員さんから愛される。

結局、与えたものが自分に跳ね返ってくるのです。

これは個人でも法人でも同じこと。

愛がある会社だと、本当に応援したくなりますよね。

そのためには、余裕があることが欠かせません。

社員さんを守るためにも、本業で結果を出し、安定した財務内容の会社をつくりましょう。
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