鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2290回】 育成力が自社の未来を決める

2017年04月07日 | 住宅コンサルタントとして

幸か不幸か、住宅ビジネスは思いっきり属人的ビジネスです。

土地の形状は異なる。
よって、間取りや建物の高さ・幅も異なる。
更には床材一つ、壁材一つにしても、無数にバリエーションがあり、
それらの建物の外観・内観と各種建材の組み合わせ、色の使い方で
建物の雰囲気、洗練度は大きく変わってきます。

しかも注文住宅の場合、契約する際には図面しかなく、
仕様を決めるためにはどうしてもプロのアドバイスが欠かせません。

すなわち、どれだけしくみをつくっても、マニュアル化しても、
CGの技術が発達しようとも、人が関わる部分は大きくは減少しないビジネスなのです。

だから、中小企業でも大手と互角以上に戦えるのですが・・・。

そんな住宅業界でお客様に支持され続けようとするのであれば、
スタッフさんに育ってもらうことが不可欠です。

住宅会社の未来は、スタッフさんの育成力にかかっていると言っても過言ではありません。

ただ、スタッフさんを採用しても
仕事を指示してやってもらっているだけでは、
こちらが望むようなスピードでは育ってもらえません。

極端な話、ほったらかしにしておいても勝手に育つスタッフさんは、ほとんどいません。

そのために重要なのは、2~3年後にどうなって欲しいと会社は思っているのか?
そして本人は2~3年後、どうなりたいと思っているのか?
そこのコミュニケーションをしっかりとって、
それを実現するためには今年、どのレベルまでの仕事ができるようになっていなければならないかを
納得いくまで話し合うことが重要です。

そして今年、どのレベルにまで成長するのかを決めてもらう。

そこに到達するまでにどんなことをどれくらいの頻度で行えばよいのか、
最終的に行動レベルに落とし込み、後はそれを定期的にチェックし、
改善を繰り返していく感じしかないと思います。

すなわち、スタッフさんの育成には、中小企業で言えば経営者がどこまで本気でかかわるか?
それしかないと思います。

それを幹部や外部のコンサル、研修講師にただ丸投げしている会社では、
なかなか人は育たないのです。

肝心なのは、こちらが一方的に決めるのではなく、
スタッフさんと話し合い、どうなりたいのかを決めてもらうことです。

そしてこの手法は、実は子育てにも思いっきり応用できるのです。

皆さんの会社は、育成力はありますか?
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