鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2292回】 デザインセンスを磨くには・・・

2017年04月09日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界全般に言えることですが、
施工の知識はそれなりにあっても、
デザインのセンス、デザインに関する知識が不十分な会社、担当者は、結構多いです。

家を建てるお客様の中には、センス抜群な方の比率は着実に上がっていて、
そのお客様が求めているレベルのことが理解できない営業・設計・コーディネーターが
実はかなり多いのでは、と思っています。

そして全体的にそういう状況ですから、当然現場監督や職人さんもデザインにまだまだ疎い。

というか、日本全体がヨーロッパに比べ、本当にデザインで遅れているのです。

これはTOTOさんの代理店の社長に聞いた話ですが、
日本のトイレの性能の高さ、快適性は間違いなく日本トップレベル。

中国や東南アジアでは結構売れているようですが、
実はヨーロッパではまだまだなのです。

というのも、ヨーロッパではまずはデザインが洗練されていなければ、
その商品の性能や価格の話にまでいかないケースがほとんどで、
実際にヨーロッパのシャワートイレでは物凄く洗練されたものがあるとか・・・。

日本の国産車が、ヨーロッパではタクシー以外、あまり売れてないですが、
実はトヨタよりもマツダの方が、現地の一般の方には支持されているそうです。

確かに、最近のマツダはデザインが洗練されていますよね?

フランスのパリで見た、トヨタのショールームが垢抜けしていない一方、
プジョーやメルセデスのショールームが本当に洗練されていたのを思い出します。

という訳で、日本はまだまだデザインセンスに関しては、
住宅・インテリアも、それからその他の商材でも洗練されていないのです。

そんな中、洗練された一部の住宅会社や設計事務所には、お客様が殺到しています。

そうしたセンスを身に着けた会社は、本当にお客様に困らなくなっていくのです。

ではセンスを磨くにはどうすれば良いか?

これはもうシンプルで、ひたすらイケてる建物や店舗を見まくって、
何でこの建物、この空間が素敵なのかを自分なりにルール化するしかないのです。

ただただ意識して見た量にセンスは比例していきます。

そうした建物を見るためだけに、東京や京都、白川郷や角館などに行く。
海外にも行く。
雑誌やネットを見まくる。

その行動量の総和で、センスは磨かれるのです。

見れば見るほど、何がポイントか、感覚が身についてきます。

住宅業界で働く以上、デザインセンスを磨き続けたいものですね。
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