鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2301回】 職人的生き方

2017年04月18日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、移動中の電車の中で、アナザースカイをYou Tubeで見ていました。

出演されていたのは、花田優一さん。
そう、元横綱貴乃花のご長男さんです。

高校卒業後、フィレンツェに渡って、靴職人としての修業をした後、
日本に戻ってきて靴職人をされています。

何の伝手も無く、単身イタリアに渡った時、知っているイタリア語は
「ボンジョルノ」のみだった、とのこと。

靴職人となるため、工房と学校が一緒になったようなところで、
とにかく早く一人前になりたくて、猛烈に修業されたそうです。

自分は遊びにきた訳でも、留学できた訳でもないので、
友達もつくらず、工房と自宅の往復のみの生活。
しかも当時住んでいたアパートはお湯が出ず、冬でも水でシャワーだけだったとか・・・。

フィレンツェとかだと、冬、寒いんですよね・・・。

なぜ、花田さんが職人を目指したのかというと、
小さい頃に両親に連れてきてもらったフィレンツェの仕立て屋さん、
リベラーノ・リベラーノのアントニオ・リベラーノさんを見て、
こうなりたいと思ったことがきっかけとなったそうです。

リベラーノさんは、同じアナザースカイで峯竜太さんが出演されていた時も出演されていましたが、
世界中のセレブ御用達の名店。

超一流の職人さんですが、そういう生き方をしよう、花田さんも大きな影響を受けたそうです。


思い起こせば、私自身、32歳で転職しましたが、
修業中の間、というか、前職時代、仕事に必死でしたので、
友達をつくろう、なんて気持ちは全くなかったな、と・・・。

常に殺気立っていて、ツンツンしていたと思います。
というか、早く一人前にならなくてはならなかったので・・・。

当然、休みなんかどうでも良く、労働時間なんかも関係なく、
一人前になるためにひたすら量をこなし、
お風呂も入らずに会社に泊まり込んで仕事をしていました。

先輩に仕事を教えてもらおうと頭を下げても

「お前に(ノウハウを)教えて、俺に何のメリットがあるんや?」

と言われたり、なかなか良い経験をさせていただきました。

あの頃の必死さ、情熱を自分は今、持てているんだろうか・・・?
花田さんの修業中のエピソードを見ていて、ハッとしました。

人間、死ぬまで修業です。
いろんなことを学ぼうと思うのであれば、素直さと謙虚さが必要です。
果たして自分は、今でも素直で謙虚だろうか・・・?
自問自答してしまいます。

職人のような感性、感覚をお持ちの方が個人的に大好きです。

自分の仕事も職人さんと同じような感じですが、
一流を目指して、今日も成長できるように仕事に向き合いたいと思います。
コメント
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