鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2324回】 ミスをおそれていて縮こまってしまうと、成長できない

2017年05月11日 | 住宅コンサルタントとして
人間、どれだけ真剣に仕事に取り組んでいても、ミスや失敗はするものです。

人間だもの(←相田みつをさん風)。

起こってしまったことは、もうどうしようもありません。
後のフォローに全力を尽くすしかありません。

ミスをすることで、お客様の逆鱗に触れることもあるでしょう。
口をきいてくれなくなることもあるでしょう。

でも、やっぱりどうしようもないと思うのです。

ミスをしたことは、反省しなくてはなりませんが、
一所懸命、仕事に向き合っていたとしたら、ミスををした自分は許してあげなくてはいけません。

私、20代の頃、とにかく仕事で失敗ばかりしていました。

ある地域のサッシ屋さんの社長が、町議会議員もされていたので、忙しい。

「悪いけど、俺の変わりにカーポートの打合せをしてきて、発注してくれないか?
責任は俺が取るから」

と依頼を受けました。
良かれと思って、お客様の負担が少しでも減れば、と思い、
本来、メーカーの営業マンとしてはやらない、お施主様との打合せを代行したところ、
そのお施主様が実はワンマン経営者で、クレーマー体質だった。
カーポートを撤去し、再度とんでもないことになってしまったこともあります。

しかも全責任を取る、と言っていた、そのサッシ屋さんの社長。
見事に手のひらを返した対応をされ、カーポートを撤去し、再度、施工しなおし、
莫大な損失を会社に与えてしまったことがあります。

窓枠を1棟分、間違ってしまった現場で、
もうミスはできない、と慎重に発注したのにもかかわらず、
建具枠の種類を全て間違い、更には普段、あり得ない、ユニットバスの発注ミスをし、
これまた多大な損害を出してしまったこともあります。

もう、自分は営業に向いていないのではないか、と本気で凹み、
会社を辞めた方が良いのではないか、と考えたことも何度もありました。

でも、いろんなことにチャレンジし、量をこなすからこそ、ミスが起こる。

これだけ動き回って、いろんな方から注文をいただく、という量に関して、
自分は誰よりもやっているから、ミスが発生してしまうんだ、
というように思うようになりました。

つらい時期もありましたが、ミスに対する免疫はかなり強くなったと思います。

ミスをおそれて、縮こまってしまっては、その後、大きく成長しなくなってしまう。

ミスは誰にでも起こる可能性があります。
でもミスを恐れず、更なる成長のために、しっかりと乗り越えていきたいですね。
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