前職の経営コンサルティング会社に入社して、
驚いたことがありました。
「一つの業種で何年も食っていくのは、よほどじゃないと無理」
ということでした。
例えば、かなり以前は家具店のコンサルティングを得意としていたのに、
家具店のクライアント企業がいつの間にかゼロになっている。
要するに業界が成熟期・衰退期になると、
業績を向上していただくように提言することは難しい。
その上、そもそも実務をやらないコンサルタントよりも
クライアント様の方ノウハウと経験が溜まるので、
コンサルティングができなくなる、ということが通説となっていました。
だから、大半のコンサルタントは数年ごとに業界を渡り歩く。
他の業界に移ることができないコンサルタントは、
通用しなくなり、必要とされなくなる・・・。
そして固定のクライアント様がいないので、
常に新しい見込み客を求め、セミナーを乱発し、DMを送りまくる。
コンサルタントになってすぐ、
こういう業界の現状に、疑問を持っていました。
そして自分は住宅業界一本で行こうと決め、
それが通用しなくなった時点でやめようと決めました。
住宅業界のコンサルティングで必要としていただくためには、
ただただひたすら深堀しかありません。
お客様が何を求めているのか?
その求めていることに対応するためにどういう部分を強化していくべきか?
モデルとなる企業はどんなことに取り組んでいるのか?
数年後、問題になるのはどういう点か?
その問題を回避するために、どんなことに今から取り組むべきか?
などなど、自分なりに調べ、学び続けました。
結果、13年間、住宅業界のコンサルティングをやり続け、
住宅業界のクライアント様だけで1年間のスケジュールが埋まることが、
この11年、続いています。
2019年も予定がおかげ様で埋まりました。
私はどちらかと言うと職人気質で
一つのことを徹底的に追求する方が合っているような気がします。
逆に言うと、それしかできない。
でも、そのおかげで、14年目となる2019年もワクワクする1年になりそうです。
業界を変える、あるチームの方々とコラボできるかもしれませんし、
クライアント様と開発した新業態を更に進化させたいですし、
職人気質溢れ、なかなか育成するしくみができない現場監督が
自然と育ち、施工能力が上がるしくみを構築したいですし、
クライアント様のスタッフさんに成長していただくための企画も実現したい・・・。
まだまだやりたいこと、やらなければならないことが次から次へと出てきます。
住宅業界という一つの業種を極められるよう、精進していきたいと思います。
それが自分の生きる道。
皆さんは、何を極めたいですか?