鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4182回】 商品戦略の再考の必要性

2022年06月12日 | 住宅コンサルタントとして

昨日の夜中、突然麻婆豆腐を作りたくなり、

台所を捜索すると、

 

「豆鼓」

「ホールの花椒」

「豆板醤」

「甜麺醤」

「辣油」

「四川花椒油」

 

という材料まで完璧に揃っていたので、

その辺の中華料理店の麻婆豆腐をはるかにしのぐ、

プロレベルの麻婆豆腐をつくってしまい、

今朝、家内に怒られた鬼山です。

 

今の我が家(ってほとんど居ませんが・・・)には、

ワイン100本以上、

本格カレーを作るのに必要なスパイス各種、

ちょっと変わったところで言うと、トリュフオイルもあり、

魚醤も2種類あり、更にオリーブオイルも6種ほど・・・。

 

大抵のジャンルで、プロの味を再現できてしまいます。

 

さて、本題です。

 

ここに来て、一気にインフレが加速しています。

 

特に建築資材の価格上昇は激しく、

30坪程度の家で、2年前より200万以上、

価格が上がってしまいました。

 

その一方で、「性能は大事である」という考えが

市場に浸透したこともあり、

UA値やC値、耐震等級に関して、

こだわるお客様も増え、

それらの基本性能を高くしている住宅会社も増えてきました。

 

ただ、ここ最近は、性能こそが非常に重要である、

という思考の方たちのグループが活発的に活動していて、

性能が高い商品を持っておくことが、

これからの時代、勝ち残るために重要、という考えに

支配されている経営者も増えてきているような気が、

個人的にしております。

 

もちろん、住宅性能は非常に大切です。

 

性能の低い家が普及しなくなることは、大賛成です。

 

しかしながら、住宅会社各社のブランド力によって、

来場されるお客様の客層(収入面)はことなります。

 

冴えない写真をSNSに投稿し、

イケてないHPで、

かつ地域の評判も抜群に良くない会社に

アプローチして下さるお客様の年収は決まっています。

 

その方のご予算で買える価格帯の商品を

用意しておかなければ、契約まで至らないのです。

 

更に、その住宅会社が商売をしているエリアの土地価格は、

地域によって全く異なります。

 

土地がそれなりに高いエリアの場合、

土地+建物の合計金額が

お客様の予算内に収まっていなければ、

これも成就しないことになります。

 

すなわち、自社商圏の土地価格と自社のブランド力に合わせ、

お客様が買える価格の商品を持っておかなければ、

どれだけ自社の建物性能が高くとも、

契約に至らない経営をやることになるのです。

 

ですから、特に土地の高いエリアの住宅会社では、

商品戦略の再構築をする必要があるのです。

 

建築資材価格は、残念ながら下がる要因は、

今のところありません。

(この先、需要が激減すれば、下がるでしょうが・・・)

 

なので、価格高騰した中で、

どうやってお客様が買える商品を開発していくかが、

非常に重要になってくるのです。

 

この辺りの商品戦略を今年のGW明けから、

弊社としてクライアント様にお伝えしております。

 

市場の変化を予測し、

その変化に適応できるように

自社を変えていくことが経営です。

 

変化が激しい現代、ちゃんと経営している会社のみ、

変化に適応でき、生き残ることができます。

 

そのために、日々、勉強と実践しかないのです。


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