日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

泥縄式

2016年01月09日 | 生活・ニュース

 両腕をしっかり振りながら歩いている。ついぞ見かけないその姿に訳を聞くと「予約した健康診断が来週あるので」と笑い、正月明けから性根を入れて歩いているという。これぞ泥縄、事が起こってからあわてて用意する諺を地でいく姿。人様のことをとやかく言えた義理ではないが、良い結果を期待すると分かれる。

 泥縄に類する諺に「戦を見て矢を研ぐ、はまった後で井戸の蓋をする」などがある。分かっているつもりでもついつい怠惰な気持ちがそうさせる。高校・大学と入試直前となった。受験生に泥縄式で準備する者はいないだろうから心配はしないが、健康づくりのためと慣れない運動は慎重にやって欲しい。

 この季節に健康管理をバッチリされているのは公園の松の木。毎年、立冬の頃にマツケムシという松の木につく害虫退治のため、地面から1メートルほどのところにワラを編んで作った「こも」を巻いてもらう。害虫は暖かいこもの中で越冬する。啓蟄のころに、こもを取り外し焼却、虫を一網打尽にする。こもを巻くときも外す時も季節の風物としてカメラマンが待ち構える。

 気がせく割にはかどらないことが多いこの頃、やっつけ、になっていてなんとなく泥縄に似ている。いい加減ほどではないが仕上がりに今一つ物足りないところがある。毎日が休日の年金生活、現役時代のように成果を問われることはないのだから、とひとり言を言いつつ歩む。新聞の今日の運勢「許容範囲が広く失敗しても全くめげない感じ」、旨いことを言ってくれる。前向きに進もう。
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