日々のことを徒然に

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2度目の勤め

2016年01月29日 | 生活・ニュース


 小さな梅の花が咲いた、と騒ぐことではないが、これまでと同じように2度目の勤めを果たした姿は、小さいけれども凛としている。最初の勤めはミニ門松で松・竹・梅という3役の一つとしての重責。ミニ門松は孟宗竹の一節を使かっで、正月飾りとして床の間や玄関への置物として喜ばれる。

 例年、ミニ門松では梅の花が開かない。門松を解体した後は花瓶に生けておくと、街で梅の開花が報じられるころになるとそれが聞こえるのか、つぼみが膨らみ始める。そうなると「いつ咲くか」と老夫婦の関心を引く。咲くかなと思わせた矢先の大寒波で足踏みをしていたが、小さな白梅としてお目見えした。古からの言い伝えで、紅梅は華やかで美しいが、白梅の気品には及ばないという。

 「梅は咲いたか桜はまだかいな」と端唄にある梅と桜、どちらも日本を代表する花で美しいもの、またよいものとして並び称されている。だが「桜切るバカ梅切らぬバカ」「梅は下から桜は上から」「梅と桜の婀娜(あだ)くらべ」などその性質の違いを嫌みの無い口調のいい言葉で知らされる。

 我が家に梅の木はないが、花瓶にさした小枝は何の伝わる遺伝子もないのに毎年代わりを勤めてくれる。今年は何色かと咲くのを待つのも楽しみだ。出来るだけ室内の暖かい所に置く。梅は奈良時代に原産の中国から渡来したという。そんな歴史の中で盆梅のような観賞系と実を採る実用系にどうして分かれたのだろう。そういえば政界に咲いた花に虫がつき大変なことになっている。小さいが花瓶の梅はしっかり見守ってやろう。
コメント
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