
ドラッグストアで、冬用に常用している顔に使う乳液を商品棚からいつものように取り出した。近くの棚で商品を探していた私より少し年配の女性から「夫が顔につける物を買いに来たが、カタカナと英字で書いてありどれかさっぱり分かりません」と声が掛った。聞くと「髭剃りの後でつける」という。
そこで「香りは薄いが、さっぱりしたつけ心地」と私が常用しての品を薦めた。薦めたというか、私は何年、忘れるくらい昔から使っている商品で、これしか知らない、ということからほかの物は薦められないし、注文を聞いても選べない。
薦めた商品を手に女性はレジに向かわれた。改めて男性化粧品の陳列棚を眺める。確かに商品名などはカタカナと英字で、それはデザイン化され多色印刷されている。見た目は非常に綺麗だが、何の商品か高齢者に知ってもらうにはひと工夫欲しいと眺めた。化粧品のCMは男女の別なくあでやかなで横文字がついている。
最近は高齢男性も身ぎれいにする。テレビCMもそれを促すが、カタカナで早口、場面展開の早いCMでは分かりづらい。私は長年同じものを使っている。知らない人に、私の愛用品を薦めたが、さわやかさはきっと気に入ってもらえるだろう。それは長年その商品が販売されているのは愛用者が多いからだろう、と自分を納得させる。
(今日の意575) 季節ごと美顔にすると新商品