人気の小学校校区、不動産関係のチラシにも刷り込まれる地域。私の健康のための散策域はこう表現される。小学校は創立150周年を過ぎた歴史を刻んでいる。6年間学んだ木造2階建て校舎には思い出があったが、40年くらい前に鉄筋コンクリート3階建てに変わり、運動場と木造校舎の位置が逆転した。
広告の影響ばかりではないと思うが、新築も増えそれにつれて児童数が増加している。我が家の周りでもここ10数年で10軒以上の新築があり、そうした空き地はなくなった。朝夕の児童らの登下校を見るとほほえましくなる。
そうした一方で、地域は藩政時代中・下級武士と町人の住居地、各所にその名残は残っているが、そうした住宅も解体と新築が続き次第に変わっていっている。一方で空き家となり放置された家も見かける。中にはシートで覆われた隙間から車が確認できる空き家もある。近所の人はどんな思いでおられるのだろう。
空き家の解体現場を見かけることもある。建て替わるだろうか、貸し駐車場になるのか、そんなことを思いながら通る。更地になってやがて雑草の茂る一角になることもある。家々の事情は分からないが、長く放置された空き家は危険性を潜めている。事件や事故の起きる前に責任をもって処置して欲しいし、行政も動いてもらいたい。
(今日の575) 空き家にも歴史を刻む床柱