
数日前、城山の上に積乱雲のイメージとは姿かたちが異なる雲が高く昇っている。見た瞬間、怪獣の形、ゴジラの二世、そんなことを思った。口周りの盛り上がり、その上側には目にも思える丸い雲、右腕は握りこぶしを突き出したように見える。人造でない怪獣に見える、ひと息してそんなこと思った自分に苦笑した。
これを錯覚というのだろうか。 錯覚は俗にいう思いちがい。広辞苑だと「知覚が刺激の客観的性質と一致しない現象」と少々難しい言葉で説明されている。実際と違うことを一瞬だが事実のように思いこむことはある。時には、錯覚が事実であれば面白いと感じることもあるが、それは後で失望に変わるだろうが。
社会生活を長く経験していると思い違いには出会うしそうした話も聞かされる。私もそう思われることをしてきたかもしれないが、自覚が無いし指摘された記憶も無いのだが、迷惑をかけたりいやな思いをさせていた、としたら遅くなったが許しを請うしかない。
政治資金規正法討論の中で、与党の幹部が「政治の基はお金」と発言していた。これは政治がお金で左右される、ということに聞こえる。私の目ではない耳の錯覚であれば幸いだが、報道される政治と金の関係を思うと、ポロっと本音が出たように思う。国民に錯覚を起こさせるような政治のやり方はすぐに解消して欲しい。
(今日の575) クモ怪獣人間どもを鼓舞させる