
若い人には知られていないだろうが、昔「花金(はなきん)」という日があった。週休二日制の導入で土曜日の出勤を気にせず夜を楽しめるところから由来している。現在は1年前に導入された月末金曜日の「プレ金」。こちらは、経済産業省と経済界が一緒に旗振りしてスタートした。サラリーマンの留飲を下げる花金と違いプレ金は早帰りして消費を促す日のこと。
経済産業大臣が先頭になってその実行を促しているが、その定着は思わしくないようだ。15時という肝心の早帰りを実施している企業は少なく、個人消費を期待した店舗も暇なようで、担当大臣も笑顔でなく、現段階では苦笑の状況らしい。経験から月末の金曜日は月の仕事の締めにかかる時期で、早く帰るには相当の勇気がいる。せめて第2金曜にしてはどうだろう。
定年前「三金会」として職場の同僚と終業後の一杯の会を続けていた。毎月、第3金曜日は工場年間計画で上司不在が決まっておりこの日になった。場所は職場から数分のところにある社員クラブ。テーブルをくっつけて乾杯をした。飲み物は幾通りもあり、料理は専任の調理人が和洋を問わず手作り、そして会社施設なので安価、言うことなしの場所で有意義で楽しい時間を過ごした。
働き方改革と称して国会では論戦が展開されている。その基になるべき資料が無様な内容として質されている。現役時代、役職に昇格すると時間外手当はなく自己裁量で仕事をした。当然、そこには効率を考えてこなす。役職以外もそうで、好んで超勤をする同僚はいなかった。働き方改革で、残業を減らし仕事の効率を上げるいう理由付けが今一つ理解出来ずにいる。プレ金、杯を傾け今夜は論じて欲しい。
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