
「今日は忘れたいが忘れてはいけない特別な日」。これは、あの未曾有の大災害から14年経った今日、震災に逢われた方のブログの書き出し。また、地震発生後から被災地に通い続ける東京在住の医師が「東京電力の事故なのに東京の人が原発事故を忘れたり知らなかったりしている」と語っていた。地震も原発事故も忘れてはいけない。数字は東日本地震による死者と行方不明者数。
地震は自然災害ではあるが繰り返し発生する。科学は過去の大きな地震源を解明し、次の発生時期予測のために観測が進んでいる。今、太平洋岸の南海トラフ地震への対応が図られている。ここでは100年から150年間隔で大地震が発生しているとされる。前回発生から約80年が経っており心配されている。
原発の安全神話が崩れたのは14年前のこと。原発は次第に停められ再生エネルギーへ方向転換されたが、現内閣で大きく方向転換、新設再稼働への道が開けた。14年前の事故対応が進まない中での原発中心へのエネルギー政策転換は何か理解に苦しむ。事故が起きればどれだけの危険と費用が起きるのか、福島で証明されている。
電力の必要量がうなぎ上りに必要と予測されるのは、AIが世の中へ浸透するためという。米国ではAI企業が小型の原発を持つ話も報道されている。電力消費を抑制する方法はAI自らが答えを考えて欲しい。地震は自然災害、予測して被害を抑えて欲しいが、原発は人工物によるもの、この代替は無いのだろうか。
(今日の575) 防潮堤高くし過ぎはいいですよ
春の牛 空気を食べて被爆した