まるで落語のチリトテチンみたい。
昨日故郷の宗像高校の後輩が、深夜バスで13時間かけて
蕎麦を手繰りにきてくれた。しかもぼくの大好きな「ちんこく」
を手土産に。宗像という場所は宗像大社の神域で、古代
から大陸との文化交流に大きく貢献してきた場所だ。世界遺産に、という
運動が盛んになってきたが、この地に静かに訪れ、波動を遠い古代にあわせて
みると、自分たちの魂の根源にあるものと対話ができる、そんな場所なので、カンコウバスなんかで
人が来るなんて、どうかな?と思ったりする。
「ちんこく」というのは、宗像大社の隣にある鎮国寺。仏教の修行に玄界灘を渡って中国を往復
した弘法大師が、神社のおかげで無事だったことを感謝し、高野山をつくる10年前にたてたもの。
それにちなんで「鎮国寺饅頭」というのが、昔から名物だ。白餡をニッキの香りがする皮でつつんだ素朴な
お菓子。
夜はグリンピース(薩摩琵琶とピアノ)のコンサートだった。薩摩琵琶で「那須与一」をやった
ものちゃんは、昨年薩摩琵琶のコンクールで日本一になった。
彼の辞世がいい。
世の中に 惜しまれるとき 散りてこそ 花も花なれ 色のありけり
今日の夜は味噌つくり。
明日は16時まで。そのあと「蕎麦教室」