達磨の高橋さんの広島の建物は「雪花山房」という。
建築家・白井磨さんが命名したもの。白居易の「村夜」
の中にある。母を亡くし、ふるさとへもどった作者が喪にふくしていた時、
蕎麦の花が雪の如く白い・・と詠ったものだ。
白の美しさというものは、情感によって悲しくもあり、楽しくもありだ。
今日は朝から東京も雪景色。いつものように5時に起床し、すぐに
蕎麦を打つ。雪の日に、雪のように咲いた蕎麦の花から生まれた蕎麦を
「びん棒」という棒で、のしていくいつもの道程は、いばらの道の半ばであり、
「どんな道も窮まりなし」という気持ちがひしひしと沸いてくるようで、身
が引き締まる感じがした。
こんな日は、ふろ吹き大根か湯豆腐で熱燗をゆっくり飲みながら、雪見酒、なんて
最高ではなかろうか。大根か豆腐で一合、温かい蕎麦を食べながら一合、雪を
愛でながら半合。立って半畳 寝て一畳 雪を見ながら二合半。
明日は、日曜日。16時で閉店。その後、「そば道場」新人の「そばうちさん」が三人やってくる。
50人くらいしか住んでいないようなうらぶれた下町に、静かに蕎麦打ちが広がっている。
今年中にその中の半分くらいが蕎麦を打つ街、みたいな感じで、アド街に紹介されるかもなんばん。
今日の夕方に「押上文庫」で、歌舞伎のイベントがある。押上に住む本当にハンサムな歌舞伎役者
さんが、歌舞伎のことをわかりやすく解説するという粋なイベント。精しくは「押上文庫」のお部屋を
覗いてみてください。