昨日は「節分」。朝一番にMくんが、ひいらぎといわしの干したんをもってきた。
昔から東京では「鬼門封じ」にそれを飾る風習がある。今年は彼に「猿」のほりもの
をいただいた。猿は昔から鬼門におくといいらしい。京都御所から見ると比叡山が
鬼門だ。そこにちゃんと猿がおいてある。天真庵の一階の手動のダムエータの
ところにその猿を置いた。するとスカイツリーの方向を見る。これも鬼門か?
昨日は「長屋で女史会」だった。カウンターまで人が座るほど元気な女子がきた。
さっそく「鬼門」の話がでた。鬼とは丑寅(うしとら)の方向のことをいう。だから鬼には
牛の角がはえていて、虎柄のパンツをはいている。その反対にあるのが、猿・酉・戌
つまり、浦島太郎の鬼退治で活躍する動物がそこにいる。
こんな話を日常にできるようになると、「精神的文化力」がアップする。昨日はそんな内容
の講義を一時間半聞いて、酒を飲み蕎麦を手繰った。まるで女子大生たちと合コンをしている気分。
しかし、女人禁制みたいな「ゼミ」に、勇気を持って侵入してきた男子の新入生も4人いた。
次会は3月3日。ひな祭り。
今日は立春。朝搾りがやってくる。うちの常連さんの酒屋さんが毎年この日の早朝に栃木まで
いき、赤城神社の宮司さんがお祓いをした酒を持ってきてくれる。これを飲まないと、春がこない。
京都には「松尾大社」というお酒の神様を祭る神社がある。お酒と神社とのかかわりも神代の時代から。
気のおけない仲間たちと、酒を酌み交わしながら談論風発するくらい幸せなことはない。
今日の夜は「英語で蕎麦会」
明日は「かっぽれ」
昨日の講義の最後に「都々逸」が紹介された。
♪ついておいでよ この提灯に けしてくろうは させぬから
昔から花街では、こんな男女の機微を含んだ都々逸が三味の調子でうたわれた。
提灯を消す・・・ふふ いいね。
こんな都々逸も若いころ向島の女将に教えてもらった。
♪富士の山ほど かさねた苦労 もとは一夜の できごころ