今朝、蕎麦打ちをしていたら、なつき君が水をもってきてくれた。
もちろん東京水ではない。東名高速を使って富士山の麓から
「硯水泉」を運んでくれている。界隈のカフェは、おかげで、世界で
一番優秀な濾過機・富士山が育む世界一おいしい水をつかって
珈琲や蕎麦や料理をつくったりしている。
昨日が彼の定休日だったので、今回の雪による渋滞により、
徹夜で往復したらしい。おいしいものを手に入れるのはほんとうに、
いろいろな人の「おかげ」であり、水の一雫、穀物の一粒、みんな「粒々皆辛苦」
のたまものだ。運んでくれたばかりの水をコップ一杯飲み干す。
甘露・・・・・・・それにつきる。この水で入れる玉露もまた甘露甘露・・この
味を味わらないで死んでいく日本人は日本人ではない、くらい美味い。
今日の夜は「書をしよう会」
天真庵の看板の字を書いてくれてはや7年になる。文人墨客
たちの魂をあぶりだすような貞本メソッドは、これから世界に広がって
いくに違いない。江戸時代に亀田窮楽という書家が京都にいた。
酒が大好きで、酒ばかり飲んでいた。親交の深かった売茶翁は
お茶のことばかり考えていた。売茶翁は昨年没後250年を迎えた。
最近の日経新聞に、英語版の「売茶翁」を著した外人が紹介されていたらしい。
日本のほんとうにいい文化の神髄みたいなものが、日本人よりも他国の文人に
理解されたり、紹介されたりしている。在日日本人もがんばらんといかんな~。