長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

是がまあ ついの栖(すみか)か (  )五尺

2014-02-14 08:34:38 | Weblog

予報どり東京はまたまた一楽、雪が降っている。

今年から始まった「長屋で女史会」のテキストででた問題のふたつめ。

答えは「雪」である。

昨日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」だった。大型新人くんには

「ほうろく」で焙煎の技を伝える。目標設定がしっかりしているので、いいコロンビア

が焙煎でき、石臼で挽いて、ドリップをやってもらう。少し深めの焙煎だったけど、コロンビア

独特の珈琲の芳香な甘みが体にしみた。今日みたいな寒い朝に飲むと、きっと幸せ

な気持ちになるに違いない。昔から男と女の悲喜こもごもの物語を紡ぐ小道具みたいに

一杯の珈琲はかかせないものだが、どうせ飲むなら、美味い珈琲を飲みたいもんだ、と

10代の終わりから思って、大学もサボってまで珈琲に打ち込んできた。

昨日の夜は少し冷え込んだけど、禅のこころえのある女子と無茶しぃの会。

星野村の煎茶をみんなで入れあった。茶掛けが、「寿」から「古松談般若」

に変わった。禅語で「古松は般若を談ず」という。自然とともに生きていく境地

を語ったものだ。足利紫山老師が101歳のときに書かれた軸。

来月15日は、木曾の般若くんの嫁になったヨッシーがヴィオラを演奏しに

きてくれる。彼女が嫁ぐ時に、二階でこの軸を見ながらお茶会をやったことが、

昨日のことのようだ。般若くんには、木曾のひのきで鮨のまな板をつくってもらうことをお願いした。

「なんとなく鮨を喰う会」も、本格的になるぜ!

今日は有名企業の役員さんたちが「普茶料理風の蕎麦会」にやってこられる。

下では近くのカフェの人たちの「手前味噌つくり」

一階も二階もフル活動。こんな都々逸もある。

♪二階貸しましょ お望みならば 下も貸しましょ 後家じゃもの・・・ああ、いろっぽい!

えらい人も、普通の人も、えらくない人も、上下なく同じ目線でお茶を飲み、大皿

にのった食事を分け合い、「今」を五感で感じあう会。こんなに、生きている、を感じる

会はほかにないと、勝手に思いあがっている今日このごろごろ会館。

明日は「お花のお稽古」夜は「インヨガ」

 


珈琲の勉強も深いな~

2014-02-13 07:12:04 | Weblog

昨日今日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

昨日は、少し時間が空いたので「かっぱ橋」へいく。

特別なにも買うつもりがなくても、月に一度はかっぱ橋を歩くと

、何かを発見する。最近は外人さんがお土産目的で器とか包丁とか

調理器具を買いにきている姿をよく見かける。

3月も「なんとなく鮨を喰う会」をやるので、鮨の道具を購入し、

作務衣に飯台という不思議な出で立ちで、時々いく蕎麦屋にいくと、

臨時休業だった。同業では思っていないけど、作務衣で蕎麦屋にいく

というのは少し躊躇するところがある。ぶらぶら観音裏の路地を歩いていたら

感じのいいすし屋があった。でも飯台をもってすし屋、というのは道場破りみたいな

感じがするので、少しうらぶれた天ぷら屋みたいなところで昼酒。

昨日の夕方の「無茶しぃの会」は送別会になった。

ひとりが、生まれ故郷に帰ることになった。お茶が似合う街なので、

縁ある人たちに、広げていってくれるに違いない。

人生「いたるところに青山あり」だ。

今日も「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

珈琲塾には、意欲的な新人が登場。またまたおもしろくなってきそうな予感。

 


ごんぼの鮨?

2014-02-11 08:37:14 | Weblog

カルフォルニアから干し草を売りにくるカーボーイ商人のSが、昨日も

蕎麦を手繰りにやってきた。彼は鮨と蕎麦が大好きで、アメリカでも毎日のように

車を走らせ、蕎麦屋かすし屋にいくらしい。東京に滞在する時は、朝一番に築地にいき、

D鮨ですしをつまむのがならわし。その後うちにくると流暢な英語まじりの日本語で、

「今日は、アナゴー、コハダ、トロ、アオリイカー・・・」なんて自慢する。先日、

「ゴボー」とのたまった。「ワンスモアプリーズ」というと、「シロミのゴボー」

と答える。一瞬深海の底に投げ出され、新種の魚でも探しているような気持ちになったが、

スマホで「コレデ~す」というので見たら、「ほうぼう」だった。ほうぼうのすし屋にいったけど、

ゴボー(京都ではゴンボ)の鮨にはありついたことはない。時間があえば3月から定例

になりそうな「なんとなく鮨を喰う会」にも出席しそうな勢い。元気でクレージー(自分でそうゆう)な外人である。

ちなみに、彼は「英語で蕎麦会」と「ねっと31ジャズライブ」にも参加したことがある。

お勘定をすませた後に、「これキヨミさんの誕生日プレゼント」といって、カリフォルニアワインを置いて

いった。易の勉強会が終わった後、ガレットを焼いてワインを飲む。Mさんが昨日が誕生日だったので

二日分ダブルでお祝い。日々是好日。

今日は「スケッチ」

明日明後日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

 

 

 


易の教室

2014-02-10 07:45:49 | Weblog

昨日は、新人さん3人の蕎麦打ち教室だった。

最初はカリスマのラーメン王に弟子入りし、ラーメンを極めたくん

が、蕎麦を打った。さすがに粉は違えど、粉仲間というか、体の

動きと粉の距離が、「やるな」という領域にある。どの道もひとつごとを

やってきた人間には共通の「枠」みたいなものがある。新人とは思えない

みごとなお手前みたいな蕎麦打ちだった。ラーメン屋をたたんで、蕎麦屋を

目指す覚悟らしい。その意気やよし、である。楽しみな大型新人。

もうひとりは京女。奇しくもぼくが昭和51年に京都に上洛して最初に住んで

いた街で生まれたらしい。根っこが繋がっているような、そんな感じがした。

さすがに料理好きだけあって包丁さばきが並をはるかに超えていた。京都の市バス「59番」

が懐かしい。

最後がうちのお客さんの中で、3本の指に入るくらい蕎麦を手繰るのが上手なRくん。

蕎麦好きだけあって、菊練りという高度の技術をなんとか自分のものにしようという気持ち

がよくでた蕎麦になった。この街の若者たちに絶大な信頼をうけているくんなので、今後の

精進を期待したい。

これから「卵かけごはん」

夜は「易の勉強会」

明日の夜は「スケッチ」

水曜日、木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

蕎麦、珈琲、お茶・・・お酒、音楽、和の文化が優美に静かにひろがっていきますように・・・・・日々是道場。

 


雪の朝 二の字二の字の(   )の後 これがわかる人は文化人

2014-02-09 08:11:06 | Weblog

先日の「長屋の女史会」でも問題。

北国のような朝。家の庭の南天の木が雪の重さに耐えかねて

折曲がって地面についていた。兼六園の庭を思い出した。

女子大の先生が、金沢に住んでいたころ「二の字」という居酒屋

があり、この一句を知ったらしい。

天真庵のカウンターの椅子、玄関の戸を作ってくれたのが般若くん、取っ手の金具

が角居くん、どちらも金沢出身で金沢美大を卒業している。そんな縁で金沢には、

毎年のように遊びにいったし、いい居酒屋やフレンチのなじみのお店もある。

「二の字」にはいったことがないが・・・こんど雪の日に下駄を履いていってみようかしらん。

というわけで、

雪の朝 二の字二の字の 下駄の後

(下駄)が正解。

今日は16時で閉店。それから新人の蕎麦打ち指南。

さてこれから選挙にいってこよう。同郷だけど、あんな「我」のつよいハゲたおっさんが

都知事になるのは、たまらん。

 


雪花山房の雪見酒

2014-02-08 08:18:20 | Weblog

達磨の高橋さんの広島の建物は「雪花山房」という。

建築家・白井磨さんが命名したもの。白居易の「村夜」

の中にある。母を亡くし、ふるさとへもどった作者が喪にふくしていた時、

蕎麦の花が雪の如く白い・・と詠ったものだ。

白の美しさというものは、情感によって悲しくもあり、楽しくもありだ。

今日は朝から東京も雪景色。いつものように5時に起床し、すぐに

蕎麦を打つ。雪の日に、雪のように咲いた蕎麦の花から生まれた蕎麦を

「びん棒」という棒で、のしていくいつもの道程は、いばらの道の半ばであり、

「どんな道も窮まりなし」という気持ちがひしひしと沸いてくるようで、身

が引き締まる感じがした。

こんな日は、ふろ吹き大根か湯豆腐で熱燗をゆっくり飲みながら、雪見酒、なんて

最高ではなかろうか。大根か豆腐で一合、温かい蕎麦を食べながら一合、雪を

愛でながら半合。立って半畳 寝て一畳 雪を見ながら二合半。

明日は、日曜日。16時で閉店。その後、「そば道場」新人の「そばうちさん」が三人やってくる。

50人くらいしか住んでいないようなうらぶれた下町に、静かに蕎麦打ちが広がっている。

今年中にその中の半分くらいが蕎麦を打つ街、みたいな感じで、アド街に紹介されるかもなんばん。

今日の夕方に「押上文庫」で、歌舞伎のイベントがある。押上に住む本当にハンサムな歌舞伎役者

さんが、歌舞伎のことをわかりやすく解説するという粋なイベント。精しくは「押上文庫」のお部屋を

覗いてみてください。


煎茶が静かに広がっていく

2014-02-07 08:31:18 | Weblog

昨日は休みだったので、車を飛ばして千葉の温泉に・・・

冬枯れの印旛沼を見ながら入る露天風呂は最高。毎日女男風呂が

変わる仕組みになっている。「天真の湯」というのがあり、樽の一人

用の風呂。まさに「足るを知る」。極楽・・天真・・

立って半畳寝て一畳 どんなに飲んでも二合半。

その後、酒々井の蕎麦屋。天真庵の蕎麦をつくってくれている農家兼そばやにいく。

昨年は秋の台風の影響で不作だった畑に、雑草が芽吹き、春の蕎麦の種まきを待つ。

この景色をみながら、そばがきで一献。ここの蕎麦がきは、掻いたそばがきをあぶって、

供す。天ぷらも自分でつくった野菜をあげてくれるので、新鮮な野菜の味が慈悲深く伝わって

くるので、酒がすすむ。煎茶の教室があるので、酒は一本にして、しめの蕎麦。天真庵と

兄弟の蕎麦粉をつるりと手繰り、蕎麦湯を飲んで押上までもどり、煎茶のお稽古に表参道

にいく。今日は、お稽古を麻布の素敵なカフェでやるらしい。そこで春にお茶会を開催するらしい。

ひょっとしたら、教室もそこでやるようになるかもなんばん。煎茶が静かに縁ある人に伝わって

いくようで、すごくうれしい気分。

今日は「ねんどの会」   夜中から雪になるとの予想。雪が積もった日は、こたつで

みかんでも食べながら読書するのがいい。いい音楽があれば、なおいい。いい酒

があれば、なおなおいい。毎日が日々好日。ここ、この場所が、わたくしの道場。

 


こんな縁起のいい酒がくる

2014-02-04 08:45:52 | Weblog

昨日は「節分」。朝一番にMくんが、ひいらぎといわしの干したんをもってきた。

昔から東京では「鬼門封じ」にそれを飾る風習がある。今年は彼に「猿」のほりもの

をいただいた。猿は昔から鬼門におくといいらしい。京都御所から見ると比叡山が

鬼門だ。そこにちゃんと猿がおいてある。天真庵の一階の手動のダムエータの

ところにその猿を置いた。するとスカイツリーの方向を見る。これも鬼門か?

昨日は「長屋で女史会」だった。カウンターまで人が座るほど元気な女子がきた。

さっそく「鬼門」の話がでた。鬼とは丑寅(うしとら)の方向のことをいう。だから鬼には

牛の角がはえていて、虎柄のパンツをはいている。その反対にあるのが、猿・酉・戌

つまり、浦島太郎の鬼退治で活躍する動物がそこにいる。

こんな話を日常にできるようになると、「精神的文化力」がアップする。昨日はそんな内容

の講義を一時間半聞いて、酒を飲み蕎麦を手繰った。まるで女子大生たちと合コンをしている気分。

しかし、女人禁制みたいな「ゼミ」に、勇気を持って侵入してきた男子の新入生も4人いた。

次会は3月3日。ひな祭り。

今日は立春。朝搾りがやってくる。うちの常連さんの酒屋さんが毎年この日の早朝に栃木まで

いき、赤城神社の宮司さんがお祓いをした酒を持ってきてくれる。これを飲まないと、春がこない。

京都には「松尾大社」というお酒の神様を祭る神社がある。お酒と神社とのかかわりも神代の時代から。

気のおけない仲間たちと、酒を酌み交わしながら談論風発するくらい幸せなことはない。

今日の夜は「英語で蕎麦会」

明日は「かっぽれ」

昨日の講義の最後に「都々逸」が紹介された。

♪ついておいでよ この提灯に けしてくろうは させぬから

昔から花街では、こんな男女の機微を含んだ都々逸が三味の調子でうたわれた。

提灯を消す・・・ふふ いいね。

こんな都々逸も若いころ向島の女将に教えてもらった。

♪富士の山ほど かさねた苦労 もとは一夜の できごころ

 


縁が繋がっていく

2014-02-03 07:36:32 | Weblog

昨日は「蕎麦打ち教室」だった。

さすがにベテラン組の女子ふたりのそばが、似て非なるもの、から

同じような蕎麦の仲間みたいなものになってきた。やはり「らしきもの」に

なるのに一年は最低かかる。来週は3人の新人がくるけど、楽しみながら蕎麦

を元気に打ち、蕎麦を食べて人生を健康でながく継続できる基礎をつくってほしいと思う。

さきほど、近くのカレーの名店spice cafeの伊藤シェフ夫婦が新婚旅行よろしくヨーロッパ

に出発した。いつも2月は一カ月休んで、カレーの修行。今回はロンドンのインドカレーを

学びにいった後、フランスのカフェを巡礼するとのこと。パリには「YEN」という蕎麦を出す名店がある。

そこの料理長の長屋くんは、うちで「味楽会」という食事や音楽やアートを楽しむ会をやってくれていた。

今の天真庵の原点みたいなものをつくってくれた恩人だ。一度帰国した折に、spice cafeにつれていった

ことがある。今回もしも時間が許せば、ふらっと立ちよって再会をはたせるかもしれない。縁とは奇なもの

である。

これから「卵かけごはん」。夜が新講座「長屋で女史会」

もいよいよ始まり始まりなのだ。明日が「英語で蕎麦会」水曜日が、「かっぽれ」


骨董屋で大人のおもちゃを発見

2014-02-02 09:03:24 | Weblog

昨日は温かいひざしが気持ちのいい土曜日だった。

近くの春慶寺では「みそ作り」。昨年の今ごろそこで蕎麦

を打ったのをきっかけに「ホーチミンで蕎麦会」まで発展した。

じつに、神社とかお寺という場所はときどきそんな悪戯(いたずら)をするもんだ。

天真庵もかっぽれの先生たちがやってきて、手前味噌をそれぞれがつくった。味噌は日本人の命

になる根源で最高の調味料。命は、口から入れるものでつくられる、

という簡素で当たり前のことを、つくづく大切にしたいと思う今日このごろ好日。

今、NHKFMで昨年末に亡くなられたクラリネット奏者・故浜中浩一氏先生の演奏曲

が流れている。朝の冷たい空気の中で聴くと、希望が沸いてくるような感じ。

さて今日は日曜日。いつものように16時で閉店し、その後に「蕎麦打ち」と「なんとなく蕎麦を喰う会」

今日は先週青山の骨董屋でみつけた大人のおもちゃで遊ぼう・・・変なこと想像してはいけない。

お座敷で大人がお酒を楽しむ。そんな場所に必須のもの。冬の熱燗の時なんか最高・・・

さて明日は月曜日。朝は「卵かけごはん」。そして、今年からの新講座「長屋で女史会」

もいよいよ始まり始まりなのだ。火曜日が「英語で蕎麦会」水曜日が、「かっぽれ」