人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか[文庫] (小学館文庫) | |
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小学館 |
人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか を読んだ。
ツールドフランス。
昔からその名前は知っていた。
ロードレース最高峰と呼ばれるフランス、ヨーロッパを長い期間
にわたって駆け抜けるロングレース。
いったいどんなレースなのか。
どれくらいの距離を一日で走るのか。
どれくらい高いところを走るのか。
どれくらいの速度ではしるのか。
チームレースのようだけけど、エースを勝たせるために
どんなチームオーダーがあって、各選手がどんな役割で
走るのか。
どんな選手がいて、ライバル意識をもって走っているのか。
そんなところの温度が伝わってくる文章でした。
数年間のレースのドキュメントが書かれ、中心選手どうしの競合いが面白い。
ツールドフランスは、苛酷な競技ではあるけど、選手どうし
チームどうしが助け合うところもあり、お互い正々堂々と勝負
して、勝ってこそ、ギャラリーやファンから本当の喝采をあびる
ようだ。
転倒したライバルを待ってから、そこからあらためて競い合う
などは、他のレースではありえない。そのような人間味のある
苛酷なレースだということが判った。
そういう側面を理解してレースを見ると実に面白いだろうと
思う。
自転車だけに、フォーミュラーカーやバイクのワールドGPと
は違った選手の息遣いが聞こえてきそうな内容です。
この文章を読むと長距離をロードバイクで走りたくなる衝動に
駆られる。
あーーロードに乗りたいなぁ!!