なかなか良い本だと思う。
尊敬の念に値するイチロー。
長年、日本、アメリカとプロの第一線で納得するプレーを
続ける為、重ねてきたプロセス。
自身の感覚を第一に信じて、状態を維持する姿勢。
感嘆に値する。微少な感覚の違いを補正する為の微妙な修正力。
ストイックな感覚感知。
こういうステップを重ねて積み上げた記録。記憶に残る
光るプレーは、いつまでも鮮明で色褪せない。
長い時間経過の中で、陥る苦境も自身の中に内在させながら
プレーに専念する思考は、凡人には想像がつかない。
そんな過程と結果を導き出す活動のパターンは、自分にとっても
参考にしたい指針である。
記者の密着した記録簿的なエッセイであるが、純粋に
気持ちを着く。