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ネットバブル を読みました。

2007年02月15日 22時09分40秒 | 読書評
ネットバブル (文春新書)
有森 隆
文藝春秋

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ネットバブルを読みました。 

これもBook Offでまとめ買いして105円でゲットしたものです。

1990年はじめバブルがはじけて、2000年前後にITベンチャーがぞくぞくとマザース
やジャスダックに上場をはじめ、株価が高騰した時期がありました。
当時、各企業ともITサービス、システム開発を停滞する産業の牽引車として
もてはやし設備投資も小バブリー的に行われていました。当時のことを思い出すと
比較的システム投資に対しては、慣用だったような気がします。

当時のことを考えるとこの本の大半をしめる光通信の劇的な成長と衰退がリアルに
記述されており、なまなましく思い出されます。携帯電話の端末¥0での販売を
皮切りに、どこのショップも契約料と通信料のリベートで収益を伸ばしてたこと
は、周知の事実なのですがその手口の荒さがなまなましく書いてあります。
新手の手口(当時新いビジネスモデルとしてもてはやしたようですが)で企業とし
てもやばい運営をしていたことが詳細に記述されてます。

またその莫大な収益をもとにネットベンチャーの株式の多くを買占め、裏では
その企業の乗っ取るような地上げ的な商売を展開しているとは驚きでした。
マスコミ、キャリアもそのような企業であることを知りながら莫大な販売数が
楯になり、その企業を持ち上げ、株価を上げさせる方向に市場を誘導するような
ところまでやってたとは驚愕でした。
単にノルマが非常にキツイ携帯販売会社ぐらいにしか思っていなかったのですが
クレイフィッシュが餌食になったころから胡散臭さは感じてました。
そういう事実に対し筆者の重田、孫へのバッシングは強烈で逆に嫌気が指す部分も
あります。

ただ今思えは、そのような裏の世界にも似たやり方で踊らされてた企業や市場も
バブル時期の夢よもう一度の流れに便乗したかったのではと感じます。

懐古的ですが、過去の汚い事実を再認識させてくれる本で読み物としては、面白い
かと思います。

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