発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

豪雨のなかを帰ってきた

2018年07月07日 | 日記

 回来了。

 家に帰ったら日付が変わってた。それでも帰宅できただけよしとしよう。夕刊の天気図を見ると禍々しい停滞前線。天変地異は地球の都合であるから、腹を立てたりするのは間違っている。とはいえ豪雨。

 日延べ出来ない用件で佐賀に。それでも行けなければ仕方がないのだが、行けてしまったから、問題は帰りである。市内のクリークがヤバい。ため池がヤバい。鳴り続けるスマホの警報情報がヤバい。嘉瀬川決壊のおそれ。牛津川も。マジヤバイ。

 佐賀から福岡へのルートは、普通はJR在来線それが怪しいときには西鉄高速バスを使う。今日の帰り道はどちらともダメになった。途中駅が水没し、高速道路も鳥栖ジャンクションが不通になった。7月7日午前2時現在確認すると、熊本以北は絶賛不通状態である。さて帰れるのかMTJ。

 佐賀から久留米行きの路線バスが出るということで乗った。西鉄電車は二日市以南は止まっていて、西鉄久留米に行っても西鉄で家に帰れない。久留米から甘木線(夕方はまだ走ってた)に乗って甘木に行き、そこから電車の動いてる二日市までバスで行って福岡市内に入るという蛇の道もあるが、遠回りで危険すぎる(実際そのうち止まった)。去年水害があった朝倉市のことだし。だが、久留米市内に入るとJR久留米駅があり、在来線は壊滅状態だが、雨に強いオール高架の九州新幹線はまだ通っている。わたくしの脳内は、マイア・ヒラサワの「BOOM!」(2011年春のJR九州「祝・九州新幹線」CMのBGM)で一杯となった。だが、いまだかつて経験したことのない大渋滞のなか歩いた方が絶対速いスピードで走るバスは市内あちこち冠水した久留米には行かずに目達原(ヘリコプターが墜ちた自衛隊の基地がある佐賀県の地名)止まりになるという。目達原には自衛隊があるが、あんな警備が厳しそうなところで助けてもらえるとも思えない。手前のどこか人里のJR駅に近い場所で降りることにした。スマホから得られる情報では、長崎本線は肥前山口以東で動いている様子だった。それなら新幹線駅でもある新鳥栖駅に行けるかも知れない。行けなくても、神埼市役所は近いし、帰宅難民が雨をよけて安全に眠れる場所くらい教えてもらえるかも知れない。神埼市役所のすべての階に灯りがついていたのも私を勇気づけた。とりあえず神埼でバスを降りて駅に行けば何とかなるだろう。それともバスの行く目達原まで行き、そこから新鳥栖駅まで歩くのか? 新幹線の終電に間に合うのか? ええいっと脳内でガラポンを廻し、神埼駅に行くことにした。そこで知ったのは長崎本線が止まっちゃってることだった。

 それでも帰れたのはわたくしの力ではありません。感謝しながら眠りにつくことにいたしましょう。

 新鳥栖から新幹線に乗ることができ(在来線が止まっていると在来線料金で乗せてくれる)、博多駅からは何とか交通機関があり、家に着いたときは7月7日だった。

 悪天候と渋滞のなか、私を家まで送り届けてくださった諸交通機関の方々、ありがとうございます。そして神埼ファミリーの皆様、お世話になりました。無事帰宅しました。「のぶ工房のホームページ」からメール下さいませ。本差し上げます。


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