ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

試写会「寝ずの番」@千代田区公会堂

2006-03-30 01:14:54 | 映画感想
千代田区公会堂での開催、座席数812の会場は7分程度の入りか。

邦画、コメディ。
日本映画の父マキノ省三の孫に当たる津川雅彦が
マキノ姓を名乗って監督した作品。

落語家の師匠、長門裕之、元芸者でその妻、富司純子。
一番弟子、笹野高史。
息子で二番弟子、岸辺一徳、その妻、土屋久美子。
その下の弟子で主役、中井貴一、その妻、木村佳乃。
若手の弟子、木下ほうか、と、田中章、その妻、真由子。
ちなみに真由子は、津川雅彦、浅岡雪路夫妻の愛娘。



師匠、長門裕之は手術の甲斐も虚しく、死期が迫る。
弟子が、最後の望みを聞くと「そそが見たい。」と言う。

「そそ」は京都弁で女性器のこと。
一計を案じた笹野高史は若い女性のオソソを、
と木村佳乃に白羽の矢を立てる。

中井貴一に説得され、覚悟を決めた木村佳乃は、
病床の師匠に「オソソ」を見せるが、
師匠は「そとが見たいと言うたんじゃ、あほ。」と言い残して死ぬ。

通夜の席、妻と弟子とその妻たち、それに落語作家の石田太郎、
親戚の蛭子能収が集まって師匠の昔話に花が咲く。

褒め、けなし、泣き、笑い、けんかし、仲直りし、
終いには師匠の遺体を担ぎ上げて、
落語の「らくだ」よろしく、死人(しびと)のかんかん踊りまでやる。
通夜の寝ずの番は文字通り、寝ずの番となって、朝まで続くのだった。

しかし、話はこれで終わりではなかった。

続いて、一番弟子の笹野高史が脳卒中(くも膜下出血)で死んでしまう。
通夜には、桂三枝、笑福亭鶴瓶、浅岡ルリ子、米倉涼子、中村勘三郎らもやってくる。
そこの寝ずの番でも弟子たちの寝ずの番が続く。
しかし、さらに不幸は続き、
3度目の泣き笑いの「寝ずの番」が執り行われるのだった。



原作中島らも(1952-2004)「寝ずの番」3部作。



会場は初っ端から笑いの渦。
かなり下ネタ満載で未成年には向かないけれど、若い女性も馬鹿笑いしてたな。

少し間延びしているシーンもないことはないけど、
悲しいけれど可笑しい、可笑しいけれど哀しい感がよく出ていた。

富司純子、「冨司」だと思っていたが「富司」になっている。
変わった?もともと?
いい歳だけど、仕草は可愛いね。ツボを知ってるって感じ。

中井貴一、木村佳乃、土屋久美子、富司純子は三味線がちゃんと出来るようだ。
中井貴一の歌がうまいのにはびっくり。

それに比べて堺正章。関西弁が変。抑揚がなってない。

(追記:本件、東大阪在住の方のブログにコメントを入れましたが、
    堺正章の「変な大阪弁」、特に気にならないそうです。
    似た人が近所にいたり、むしろ味があってよかった、とか)

(追追記:京都の方によれば、やっぱ「変」ですって。
    尼崎の鉄工所社長という設定を忘れて、
    大阪の東部や南部はああなのかななんて思ってました。)

さらに三味線ができてない。
弾けないのならせめて持ち方(左手)位ちゃんとせよ。
なお、蛯子能収は標準語で関西弁はしゃべりません。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新東京タワー、フォロー記事 | トップ | 読めるかな、矜持(キョウジ)。 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (猫姫少佐現品限り)
2006-05-09 15:21:31
echo&コメ、ありがとうございました!

おかしいですyo、マチャアキ。おまけにあの人、尼の鉄工所の社長さんという設定ですからね。ぁ、と言うことは、日本人じゃないというのもあり?かな??あは、、

でもまぁ、素人のタクシー運転手、お三味は、堪忍したげてください。
返信する
やはり「変」でしたか。 (KGR)
2006-05-09 16:39:44
コメントバックありがとうございます。

あの関西弁が「変」で安心しました。



お三味は了解しましたが、

他の方たちが見事だったので、

ことさら目立ちました。
返信する
あたしは (miyu)
2008-01-16 20:48:50
元々東京出身で、今関西に住んでるのですが、
関西弁のイントネーションがおかしいってのは
よく分からないのです(;・∀・)
方言って難しいですよね~。
返信する
miyuさんへ (KGR)
2008-01-16 23:59:43
えっ?
miyuさん、今関西?
どの辺でしょうかね。

私は神戸出身です。

もう関西を離れて久しいですが、
大阪、神戸、京都はもとより、
和歌山、淡路、姫路も発音が微妙に違います。

まあ、神戸と大阪はイントネーションと言うより、
語彙の違いの方が大きいです。

関西は関東以上に地域差が大きい(大きかった)
でも、今はどうなんでしょう。

文化の地域差も大きくて、私のいたころは、
神戸で節分に恵方巻きを食べるなんて人は、
一人もいませんでした。
返信する

コメントを投稿

映画感想」カテゴリの最新記事