
燃えよ剣
2021/10/20
ユナイテッドシネマ豊洲、10番スクリーン。
どのスクリーンで上映するかはシネコンの支配人の腕の見せ所。
すなわち、人気のある作品を少ないキャパのスクリーンで上映すれば顧客を逃すことになるし、
大きいキャパのスクリーンで人気のない作品を上映すればそれだけロスになる。
10番スクリーンは豊洲最大のキャパでスクリーンも大きい。
それだけこの映画には期待が大きいと言うことになる。
*
岡田准一、鈴木亮平、山田涼介、柴咲コウ、伊藤英明、柄本明、尾上左近、山田裕貴。
他に、市村正親、高嶋政宏、坂東巳之助、はんにゃの金田哲なども出ている。
*
明治政府成立後、すでに断髪して洋装に身を包んだ土方歳三(岡田准一)が、
フランス軍将校、ジュール・ブリュネ(ジョナス・ブロケ)にその生涯を語るシーンから始まる。
この時点でプリュネは勅命により退去を求められていたが、土方の生きざまには感銘を受けていた。
(史実では、プリュネは勅命に従わず脱走して仙台から函館に向かっている。
しかし、函館戦争の政府軍の総攻撃前に函館のフランス船に逃れ、のちに帰国している)
このシーンは物語後半まで続く。
*
土方は若いころは「バラガキのとし」(茨のガキ。触るとケガをする茨に例え、手の付けられない悪ガキの意)と呼ばれ、
けんかと夜這いに明け暮れていた。
仲間には、天然理心流の試衛館師範代の近藤勇(鈴木亮平)のほか、武家出身の沖田総司(山田涼介)もいた。
地元武州多摩は幕府直轄地であることもあって、江戸幕府に対する忠誠心と一種の優越感を持っていた土方。
天然理心流を天下に広めたいと考えていた。
そのころ、黒船来航と横浜開港を受けて大勢の外国人が日本に来ていたが、
外国人排斥を唱える一部の武士によって襲われる事件が多発していた。
井伊直弼の開国政策に対し、幕府内でも反対派賛成派が混在、反対派だった水戸藩が重責を外され井伊直弼を暗殺。
(映画では井伊大老が暗殺されたと出るだけ)
孝明天皇(坂東巳之助)は井伊直弼の開国政策には反対だったが、いろいろな勅命においては
自身の意思を無視して重臣たちが勝手にやっているとの不満もあった。
攘夷論(外国人排斥)では、天皇を実質的な政治の中心に据えようという尊皇派と
幕府の権力を強めようと考える佐幕派が互いに権力を争っていた。
将軍慶喜(山田裕貴)は、荒れつつある京都の守護職に会津藩の松平容保(尾上右近)を指名、
松平容保は不服ながらも受諾。浪士を募集して京に送り込むこととなった。
土方らは幕府を支えるために浪士に応募し京に向かう。
しかし、京に集結した浪士を前に演説した清河八郎(髙嶋政宏)は将軍の意思に反して尊王をぶち上げ、
一部の浪士は浪士組から抜けたが、土方らは残った。 清川はその後、江戸に呼び戻され斬殺された。
土方は将軍家を擁護するため、清川を排除する計画を立て、水戸藩出身である芹沢鴨(伊藤英明)を擁して
新たに浪士を募集、松平容保の下、会津藩お預かりの身分を獲得。
土方の発案で新選組と名乗ることとなった。
こうして新選組が結成された。
ここからは、土方、近藤、沖田を中心に物語が展開していく。
*
土方の生涯の長い期間を2時間半に収めるため、大政奉還までの期間を近藤の激白の形で
途中を端折ることが不自然でないとともに時間短縮がうまくいっているが、イベント中心の
編集となっているため、新選組に詳しい方なら当たり前の感じだろうが、経過を追うのが若干厳しい。
上のあらすじには書かなかったが、研げば百両する名刀を土方に5両で売る道具屋、丸十の店主に江本昭。
早口でしゃべり情報屋の役割もして池田屋襲撃では重要な役回りの町人出身の山崎烝(村本大輔)、
どこでどんな役だったか覚えてないが、医師の本田覚庵に市村正親など、
ちょっとしか出ていないが印象に残るキャストも多い。
池田屋襲撃にも参加、伊藤甲子太郎の暗殺現場に駆けつけて新選組と斬り合いにになって死んだ藤堂平助に
はんにゃの金田哲は結構重要な役どころだった。
お雪は司馬遼太郎の創作らしい。
映画では原作と違う設定、展開になっているようだ。
映画序盤は小股でちょこちょこ歩く土方。
近藤に指摘されて普通に歩こうとするが慣れないので異常に大股になってしまう点は面白かった。
新選組の制服として有名な水色のだんだら羽織は劇中では当初より反発が大きく、
着る者と着ない者がいたことになっているが、実際は1年ぐらいで廃止されたらしい。
その後は黒い羽織袴姿でそれはそれで目立っていたらしい。
2021/10/20
ユナイテッドシネマ豊洲、10番スクリーン。
どのスクリーンで上映するかはシネコンの支配人の腕の見せ所。
すなわち、人気のある作品を少ないキャパのスクリーンで上映すれば顧客を逃すことになるし、
大きいキャパのスクリーンで人気のない作品を上映すればそれだけロスになる。
10番スクリーンは豊洲最大のキャパでスクリーンも大きい。
それだけこの映画には期待が大きいと言うことになる。
*
岡田准一、鈴木亮平、山田涼介、柴咲コウ、伊藤英明、柄本明、尾上左近、山田裕貴。
他に、市村正親、高嶋政宏、坂東巳之助、はんにゃの金田哲なども出ている。
*
明治政府成立後、すでに断髪して洋装に身を包んだ土方歳三(岡田准一)が、
フランス軍将校、ジュール・ブリュネ(ジョナス・ブロケ)にその生涯を語るシーンから始まる。
この時点でプリュネは勅命により退去を求められていたが、土方の生きざまには感銘を受けていた。
(史実では、プリュネは勅命に従わず脱走して仙台から函館に向かっている。
しかし、函館戦争の政府軍の総攻撃前に函館のフランス船に逃れ、のちに帰国している)
このシーンは物語後半まで続く。
*
土方は若いころは「バラガキのとし」(茨のガキ。触るとケガをする茨に例え、手の付けられない悪ガキの意)と呼ばれ、
けんかと夜這いに明け暮れていた。
仲間には、天然理心流の試衛館師範代の近藤勇(鈴木亮平)のほか、武家出身の沖田総司(山田涼介)もいた。
地元武州多摩は幕府直轄地であることもあって、江戸幕府に対する忠誠心と一種の優越感を持っていた土方。
天然理心流を天下に広めたいと考えていた。
そのころ、黒船来航と横浜開港を受けて大勢の外国人が日本に来ていたが、
外国人排斥を唱える一部の武士によって襲われる事件が多発していた。
井伊直弼の開国政策に対し、幕府内でも反対派賛成派が混在、反対派だった水戸藩が重責を外され井伊直弼を暗殺。
(映画では井伊大老が暗殺されたと出るだけ)
孝明天皇(坂東巳之助)は井伊直弼の開国政策には反対だったが、いろいろな勅命においては
自身の意思を無視して重臣たちが勝手にやっているとの不満もあった。
攘夷論(外国人排斥)では、天皇を実質的な政治の中心に据えようという尊皇派と
幕府の権力を強めようと考える佐幕派が互いに権力を争っていた。
将軍慶喜(山田裕貴)は、荒れつつある京都の守護職に会津藩の松平容保(尾上右近)を指名、
松平容保は不服ながらも受諾。浪士を募集して京に送り込むこととなった。
土方らは幕府を支えるために浪士に応募し京に向かう。
しかし、京に集結した浪士を前に演説した清河八郎(髙嶋政宏)は将軍の意思に反して尊王をぶち上げ、
一部の浪士は浪士組から抜けたが、土方らは残った。 清川はその後、江戸に呼び戻され斬殺された。
土方は将軍家を擁護するため、清川を排除する計画を立て、水戸藩出身である芹沢鴨(伊藤英明)を擁して
新たに浪士を募集、松平容保の下、会津藩お預かりの身分を獲得。
土方の発案で新選組と名乗ることとなった。
こうして新選組が結成された。
ここからは、土方、近藤、沖田を中心に物語が展開していく。
*
土方の生涯の長い期間を2時間半に収めるため、大政奉還までの期間を近藤の激白の形で
途中を端折ることが不自然でないとともに時間短縮がうまくいっているが、イベント中心の
編集となっているため、新選組に詳しい方なら当たり前の感じだろうが、経過を追うのが若干厳しい。
上のあらすじには書かなかったが、研げば百両する名刀を土方に5両で売る道具屋、丸十の店主に江本昭。
早口でしゃべり情報屋の役割もして池田屋襲撃では重要な役回りの町人出身の山崎烝(村本大輔)、
どこでどんな役だったか覚えてないが、医師の本田覚庵に市村正親など、
ちょっとしか出ていないが印象に残るキャストも多い。
池田屋襲撃にも参加、伊藤甲子太郎の暗殺現場に駆けつけて新選組と斬り合いにになって死んだ藤堂平助に
はんにゃの金田哲は結構重要な役どころだった。
お雪は司馬遼太郎の創作らしい。
映画では原作と違う設定、展開になっているようだ。
映画序盤は小股でちょこちょこ歩く土方。
近藤に指摘されて普通に歩こうとするが慣れないので異常に大股になってしまう点は面白かった。
新選組の制服として有名な水色のだんだら羽織は劇中では当初より反発が大きく、
着る者と着ない者がいたことになっているが、実際は1年ぐらいで廃止されたらしい。
その後は黒い羽織袴姿でそれはそれで目立っていたらしい。
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