2015/4/11、109シネマズ木場。
シアター5、中央通路直後のF列を選択。
公開初日とあってまずまずの入り。
*
藤野涼子、余貴美子、尾野真千子、小日向文世、黒木華、佐々木蔵之介、夏川結衣、松重豊
本来なら子供たちの名前を挙げるべきなんだろうけど、前田航基以外はよく知らない。
*
後篇。
冒頭5~10分ほどで前篇のダイジェストが流れ、主要部分のおさらいができる。
さて、中原涼子こと元藤野涼子(尾野真千子)は上野校長(余貴美子)に物語の続きを語る。
*
夏休みに入り、城東第3中学元2年A組の面々は学校内裁判の準備を進める。
検事、判事、弁護人らは真剣だが、他の面々はいまいち熱心さに欠ける。
検事役の藤野涼子(藤野涼子)と倉田まり子(西畑澪花)、向坂行夫(若林時英)、
弁護人の神原和彦(板垣瑞生)、野田健一(前田航基)等は独自に捜査を重ねる。
頑強に出廷を拒絶していた大出が、父が逮捕されたことで出廷を承諾する。
藤野らは柏木の両親に依頼し、柏木の家の通話記録を手に入れる。
事件の日の夜、柏木宅には両親の知らない4本の電話があった。
いずれも公衆電話からであり、電話を掛けた者は見つからない。
藤野らは三宅樹里の家を訪れ、裁判への出廷を要請する。
母、未来は激しく反対し追い返す。
しかし、樹里は藤野を呼び出し、裁判でホントのことを言うと告げる。
調べていくうち、前篇では登場しなかった重要な証言の存在が判ってくる。
*
いよいよ、裁判当日。
参加者は皆、浮ついた態度で「裁判」に参加する態度ではない。
思い余った浅井松子の父、洋平(塚地武雄)が「裁判をさせてやってくれ」と叫び、
ようやく静かになる。
裁判は5日間にわたって開かれることとなった。
事件を担当した佐々木刑事(田畑智子)、元校長の津崎(小日向文世)。
元担任の森内らが証言台に立ち次々と証言するが、大出が犯人かどうかまでは判然としない。
ついに、三宅樹里が証言台に立つ。
その証言は意外なものだった。
そして捜査で明らかになった重要な証言が法廷で明らかにされ、
事件の真相究明は意外な展開を見せる。
*
小説では真相は神原の証言のみであり、読者はそれが本当かどうか
疑念を持ちつつ終わるようだが、映画では断定的に描かれているように感じた。
前作で陸橋の上で三宅と浅井が大出に虐められているのを見た藤野が
柏木に罵られるが、時系列を勘違いして、あれは藤野の妄想(柏木は亡霊)だと思っていた。
実際には生きていた柏木に罵られていたもので、三宅が告発状を書くに至った、
大出の虐めの一部を紹介するシーンだった。
「なぜ、助けに行かないの。」は死んだ自分を助けてくれなかった同級生に対する告発で
虐められて殺された、あるいは虐めを苦にして自殺した、柏木自身の助けを求める声に
気付かなかったのか、気付いても無視していたのか、と問い詰めるシーンだと思っていた。
しかし、柏木が生きていて藤野を罵っていたとなると随分印象が違う。
三宅と浅井が大出に暴力を振るわれているのを見た藤野が
恐怖で身がすくんだとしてもやむを得ない。
せいぜいできたとして誰かの助けを呼ぶくらいだろう。
藤野を罵る暇があるなら、柏木こそ助けに行けば良いじゃないか、
と思ったのは私だけか。
いずれにせよ、柏木の正体が意外であることは間違いない。
神原が早く真実を述べなかったことが浅井松子の死とどれだけ関連があるかは
何とも言えないが、少なくとも柏木を追い詰めたわけではない。
三宅樹里も裁かれない。
彼女も屈折した感情の持ち主で劣等感の裏返しで、見下した人間に傲慢な態度を取る。
もとより学校内裁判の原告でも被告でもないが、松子の死の真実を両親が知ったとしたら、
到底許せないだろうし、藤野に知られてしまった以上、学校には居られない。
*
生徒たちの言動はいかにも中学生らしい。
真面目なのか不真面目なのか、一生懸命なのかいい加減なのか捉えづらい点がリアル。
いい大人が中学生の役を演じているのではない本物の中学生のリアリティがあった。
中心的役割の生徒たちはみんなうまかった。
中でも今までエキストラ程度の経験しかなかったと言う藤野涼子の演技も見事だった。
しかし、本作ではかなり偏ったというか、一部の感情しか引き出されていないことと、
藤野涼子と言う芸名が本当に彼女のためになるのか、今後の活躍に期待したい。
シアター5、中央通路直後のF列を選択。
公開初日とあってまずまずの入り。
*
藤野涼子、余貴美子、尾野真千子、小日向文世、黒木華、佐々木蔵之介、夏川結衣、松重豊
本来なら子供たちの名前を挙げるべきなんだろうけど、前田航基以外はよく知らない。
*
後篇。
冒頭5~10分ほどで前篇のダイジェストが流れ、主要部分のおさらいができる。
さて、中原涼子こと元藤野涼子(尾野真千子)は上野校長(余貴美子)に物語の続きを語る。
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夏休みに入り、城東第3中学元2年A組の面々は学校内裁判の準備を進める。
検事、判事、弁護人らは真剣だが、他の面々はいまいち熱心さに欠ける。
検事役の藤野涼子(藤野涼子)と倉田まり子(西畑澪花)、向坂行夫(若林時英)、
弁護人の神原和彦(板垣瑞生)、野田健一(前田航基)等は独自に捜査を重ねる。
頑強に出廷を拒絶していた大出が、父が逮捕されたことで出廷を承諾する。
藤野らは柏木の両親に依頼し、柏木の家の通話記録を手に入れる。
事件の日の夜、柏木宅には両親の知らない4本の電話があった。
いずれも公衆電話からであり、電話を掛けた者は見つからない。
藤野らは三宅樹里の家を訪れ、裁判への出廷を要請する。
母、未来は激しく反対し追い返す。
しかし、樹里は藤野を呼び出し、裁判でホントのことを言うと告げる。
調べていくうち、前篇では登場しなかった重要な証言の存在が判ってくる。
*
いよいよ、裁判当日。
参加者は皆、浮ついた態度で「裁判」に参加する態度ではない。
思い余った浅井松子の父、洋平(塚地武雄)が「裁判をさせてやってくれ」と叫び、
ようやく静かになる。
裁判は5日間にわたって開かれることとなった。
事件を担当した佐々木刑事(田畑智子)、元校長の津崎(小日向文世)。
元担任の森内らが証言台に立ち次々と証言するが、大出が犯人かどうかまでは判然としない。
ついに、三宅樹里が証言台に立つ。
その証言は意外なものだった。
そして捜査で明らかになった重要な証言が法廷で明らかにされ、
事件の真相究明は意外な展開を見せる。
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小説では真相は神原の証言のみであり、読者はそれが本当かどうか
疑念を持ちつつ終わるようだが、映画では断定的に描かれているように感じた。
前作で陸橋の上で三宅と浅井が大出に虐められているのを見た藤野が
柏木に罵られるが、時系列を勘違いして、あれは藤野の妄想(柏木は亡霊)だと思っていた。
実際には生きていた柏木に罵られていたもので、三宅が告発状を書くに至った、
大出の虐めの一部を紹介するシーンだった。
「なぜ、助けに行かないの。」は死んだ自分を助けてくれなかった同級生に対する告発で
虐められて殺された、あるいは虐めを苦にして自殺した、柏木自身の助けを求める声に
気付かなかったのか、気付いても無視していたのか、と問い詰めるシーンだと思っていた。
しかし、柏木が生きていて藤野を罵っていたとなると随分印象が違う。
三宅と浅井が大出に暴力を振るわれているのを見た藤野が
恐怖で身がすくんだとしてもやむを得ない。
せいぜいできたとして誰かの助けを呼ぶくらいだろう。
藤野を罵る暇があるなら、柏木こそ助けに行けば良いじゃないか、
と思ったのは私だけか。
いずれにせよ、柏木の正体が意外であることは間違いない。
神原が早く真実を述べなかったことが浅井松子の死とどれだけ関連があるかは
何とも言えないが、少なくとも柏木を追い詰めたわけではない。
三宅樹里も裁かれない。
彼女も屈折した感情の持ち主で劣等感の裏返しで、見下した人間に傲慢な態度を取る。
もとより学校内裁判の原告でも被告でもないが、松子の死の真実を両親が知ったとしたら、
到底許せないだろうし、藤野に知られてしまった以上、学校には居られない。
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生徒たちの言動はいかにも中学生らしい。
真面目なのか不真面目なのか、一生懸命なのかいい加減なのか捉えづらい点がリアル。
いい大人が中学生の役を演じているのではない本物の中学生のリアリティがあった。
中心的役割の生徒たちはみんなうまかった。
中でも今までエキストラ程度の経験しかなかったと言う藤野涼子の演技も見事だった。
しかし、本作ではかなり偏ったというか、一部の感情しか引き出されていないことと、
藤野涼子と言う芸名が本当に彼女のためになるのか、今後の活躍に期待したい。
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