峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

手術の話

2006年06月14日 20時19分48秒 | 思い出話
今日は義母の手術でした。
私は手術中は病院に行かず、チャンスとばかり、義母の家に行って冷蔵庫の中の年代物食品を片付けていました。

片付けながら、自分の手術の日を思い出していました。

    * * *

あれは8年前のこと。
背中の激痛で病院に行くと、胆石が見付かって即入院。高熱を出してウンウン苦しみ、10日後に手術となりました。

ベッドに乗せられたまま病院内を移動。ベン・ケーシーのオープニングにこんな景色を見たような。
蜂の巣のようなスポォットラァイト(大袈裟に発音)に照らされて、私は今日の主人公。
おほほほほ。

なんて余裕もそのあたりまで。
手術台に乗せられてから、医師が看護師に大声で言いました。
「おい、この機械壊れてるじゃないか」
「明日直しに来るそうです」
「それじゃ間に合わないだろぉ」

思いっきり不安になった私は、近くにいた看護師さんに、
「あのぉ、大丈夫ですか…?」と聞きました。
「大丈夫よ」と言われたけど、やはり不安のまま、手を拘束されて麻酔。
「いーち、にー、さーん」 がくっ。

このときは流産の処置のときと違って、夢は見ませんでした。

目覚めたときの痛みたるや、ものすごかったです。
麻酔がちゃんと効いてなかったんじゃないかと、今振り返っても思うくらい。

激しい痛みの中で、真っ先に思ったことは、切腹した武士ってスゴイということ。
これだけの痛みを自分で作り出して進めちゃうんだから、並大抵のことではありません。

初めはただ「痛い」と言っていましたが、それも面白みがないので苦しい息の下から看護師さんに、
「わ、わたしは…今後なにがあっても……切腹自殺だけはしません……切腹がこんなにも痛いとは…」
と報告しました。
すると、あっさり切り返されました。
「縫ってあるだけマシでしょ」
まあね。

    * * *

夕方、手術を終えた義母を見舞いに病院に行きました。
転移もなく、わきの下のリンパも大丈夫。
それに、私の時よりは手術後の痛みがなさそうでした。良かった。