峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

腰痛持ちの攘夷運動

2006年06月29日 22時12分59秒 | 思い出話
まったく、近頃の日本人はなっとらん。
日本の心を忘れておる。
すっかり欧米文化に染まりおって、髪まで金や茶に染めて。
日本人の髪は、黒か白でよろし。たまに紫は許す。
4つ足動物の肉食などもってのほか。
魚に鶏に、ピョンピョン跳ねる鳥(兎)や山鯨があれば充分。
みなのもの、維新の前に帰るのじゃ。
西洋の息の掛かったものは、すべて捨てよ!

・・・・・
あ、ちょ、ちょっと待ってくれる?
洋式便所だけは、置いておいてくれないと困るのよ。
いや、便器の形は西洋の良さを認めるってばさ。
だから、それ持って行かないでよ。
イテテテテ。どっこいしょ。

         

と、洋式便座への限りない感謝を込めて、密かにこんな文章書いていたのは昨年秋のことでした。

昨年8月末に、重い利用者さんをお風呂用の椅子に移そうとしてギクッとやってから、
生まれて初めて腰痛の辛さを知りました。

立ったまま靴下履けるって、なんてスゴイことだったんだろう
スーパーマーケットのカートにカゴを置くことはできても、品物が入ったカゴをレジ台に移すって、
なんて難儀なことだったんだろう

整形外科に行っても湿布くれるだけで、あまり良くなりませんでした。
そんなとき、勤務している施設の職員さんが整骨院を紹介してくれました。

せっかく紹介してくれたんだし、藁をも縋る思いでその整骨院を訪れたのは、9月下旬。
腰痛は悪化していて、車のシートに乗り降りするのにも時間が掛かりました。
歩く姿も、いかにも不審者。
のっそり、のっそり、いてててて。

行ってみると狭い治療院に患者さんがいっぱい。
白衣を着た小泉純一郎的風貌の先生一人に、助手の女性が一人。

長い時間待って、やっと診てもらったところ、
「骨盤がずれてます」 と、言われました。

寝台に仰向けで寝て、左右の骨盤の下にゆるやかな直角三角形状の台を、微妙な角度で差し入れ、
「携帯持ってますか? 7分(だったかな?)経ったら教えてください」
と、先生は他の患者さんのところへ行きました。
よくわかんないけど言うとおりにして、時間が来たら台をはずしてもらい、
そのあとは足を曲げて押したりしてくれました。

「はい、いいですよ。それでは、出来るだけ続けて来てください」
そう言われて、立って会計をしようと歩きました。
「どうですか? 楽になったでしょ」
言われてハッと気がつきました。
うっそー そんなに痛くなーい
「狐につままれた」 という表現したいくらいの驚きでした。

それから、ほぼ毎日せっせと通い、一ヶ月後には痛みはまるで無くなりました。
お蔭で、今ではこんなにデカい腰。(それは元から。



明日は整骨院の小泉純一郎的風貌(ただし性格は良い)の先生に教わった腰痛防止ベルトの巻き方を記事にします。