昨日に続いての「三熊野神社」、今日は参道入り口から一の鳥居を見ながらのスタート。画像の左手・手前に見える小さな屋根は鞘堂と呼ばれるもので、中には龍燈と呼ばれる秋葉山常夜燈があります。
拝殿の前より神域を守護されるのは、建立年代不明の岡崎現代型狛犬さん一対。
狛犬さんの台座に刻まれているのは、三熊野神社の御神紋「右三つ丁子巴」。 余談ですが、「丁子」はフトモモ科の植物の名でグローブともいいます。開花前の花の蕾が釘に似ていることから、釘を意味する「丁字」から「丁子」という字となったとか。
ご亭主殿の大好きな造詣に、屋根の魔除け・装飾として作られた鬼や神獣、仙人や神々があります。 三熊野神社の本殿脇には、旧社殿のものと思われる「飾り瓦・鬼瓦」が展示されています。
経巻き瓦の造詣は「粟穂に鶉(うずら)」。この構図は特に立川流が好んだと言われる題材だそうです。
こちらの瓦には不思議な逸話があり、最初鶉だけを描いたところ、鶉は夜な夜な落ち着かず鳴くばかり。 そこで鶉が好きな粟の穂を描き足したところ、不思議なことに鶉は鳴き止んだといいます。 そんな逸話が残っているのなら、この瓦を作った鬼師もおそらく名のある人物でしょう。
次の飾り瓦に刻まれているのは、書物を手にして鶴に乗る仙人。筆をつい舐めてしまう仙人。その仙人を見上げる鶴の表情が何とも可愛い。
まるで可愛いペットをあやすかのような仕草で双龍を愛でるのは、仙人?それとも鍾馗様? 鯉に乗った仙人や馬に乗った仙人は飾り瓦で見たことがありますが、この組み合わせは初めて。
そして飾瓦と言えば留め蓋の神獣。見返る獅子の何ともユニークな事。御亭主殿も大満足(^-^)
小さな鳥居の先には、筆塚と『天満天神』を祀る「天神社」。『奥野左衛門是吉卿』を祀る「奥野神社」が鎮座。
「平安建都1200年」碑は、京都・祇園祭の後祭り「花笠巡行」に、三熊野大祭の山車が招かれた時のものです。 280余年の伝統を誇る祭りの「祢里(ねり)」が、初めて横須賀の地から外へ出たことを記念して建立されました。
参拝日:2011年11月16日&2016年12月15日