車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

日出処の聖徳太子 in 太子町

2022年11月17日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

どこの自治体でも同じなのでしょうが・・太子町の名所旧跡を訪ねていると、様々な場所で観光マップを見かけます。そしていずれにも「聖徳太子」のイラストが書かれていて、ここが太子縁の地であることを強く感じさせられます。個人的には「近つ飛鳥の里・太子探訪」の観光マップに描かれている「馬上の太子」が一押し(笑)

観光マップ

気付かれた方もいると思いますが、マップの右下にも太子と二人の子供のイラストが有ります。「聖徳太子及び二王子像」とも称し、左が太子の弟『殖栗皇子(えくりのみこ)』。右は実子である『山背大兄王(やましろのおおえのおう』。イラストの元になったのは「唐本御影」で、これは聖徳太子を描いた最古の肖像画と伝えられています。ちなみに昭和32に発行された五千円札の肖像として、更に昭和33年に発行された日本初の一万円札の肖像にも採用されました。

エリア全体が遺跡博物館ともいわれる陵墓・古墳の宝庫「近つ飛鳥」。その中核的文化施設として1994年に開館した「近つ飛鳥博物館」。ひときわ高くそびえているのは『安藤忠雄』設計の「黄泉の搭」。

こちらは明日紹介する「科長神社」の近くに立てられていた「ふるさと太子・散歩道」の観光マップ。ここにも聖徳太子と二人の子供のイラストが漫画チックに書かれています。

長神社から道の駅に向かう途次に見かけた、太子町山田の「観音堂」。太子を救世観音の生まれ変わりとする太子信仰からでしょうか?辻に見かける観音堂はいずれも手入れが行き届き香華が手向けられています。

「道の駅・近つ飛鳥の里・太子」、定番ともいえる顔出しも、「聖徳太子及び二王子像」

記念スタンプももしや!・・と思ったのですが・・。独特のポーズは一緒ですが、二上山と叡福寺を背にしたゆるキャラの『たいしくん』でした。

ちなみに「二上山」のモニュメントもあります。

歴史的な人物が悉く可愛いキャラに変身して・・可愛すぎないか?と思っていたら、何と初代の太子さんキャラを発見!!。

一般的に思い浮かべる聖徳太子の姿により近いデザインで、しっかりヒゲも蓄えています。しかも今でも現役で、町のそこかしこに・・何と「飛び出し聖徳太子」になって活躍していました。

どのような事情で二代目が誕生したのかわかりませんが、それにしてもゆるキャラの定義って? イラストであろうが着ぐるみだろうが(笑)、見つければせっせと画像に納めている私が言うのもどうかと思いますが、一体何なんでせうね(笑) そうそう、お花畑的雰囲気満載の聖徳太子さんもいます・・何というか実に多彩で面白い(笑)

ネタも尽きたので(笑)少し真面目モードで、聖徳太子に関わる方たちの御陵を紹介します。太子町春日にある「河内磯長陵(用命天皇陵)」

『用命天皇』は第31代天皇で、和風諡号は『橘豊日天皇(たちばなのとよひのすめらみこと)』聖徳太子は用命天皇の第二皇子で、名は『厩戸皇子』。一般的に馴染みの深い『聖徳太子』は死後の諡です。

推古天皇の摂政であった『聖徳太子』は、十七条憲法や冠位十二階の制定をした事で知られ、また、遣隋使の派遣などで大陸の制度や文化を積極的に取り入れました。「和を以って貴しと為す」の言葉はあまりにも有名で、ご亭主殿はこれを座右の銘としています。
それはともかく、この言葉のイメージから、何故か左に傾ききった自称平和主義者からお仲間のように扱われる事もある(気のどくな)『聖徳太子』ですが、隋の皇帝に宛てて『小野妹子』に持たせた手紙の書き出し【日出処天子至書日没処天子無恙云々】(日出処の天子、書を没する処の天子に致す。つつがなきや…)は、私的にはまさに痛快(*^^*)。日本を「日の出る国」、隋を「日が落ちる国」と表現し、しかも「日出処の天子」としたのです。何と痛快な!!以来、私の中で聖徳太子は「日出処の天子」としてすっかり定着しました。
誰が書いたのか忘れましたが、何かのコラムに、「この言葉は、ただ単に地理的、方向的な意味合いで、日本が上、中国が下などと言う他意は無く、互いに対等な関係でといった意味である」と、かなり強硬に解説されていました。それを読んだ時、ああ、【東が上】思想の中国にとってあの言葉は、相当以上に侮辱だったんだなと改めて痛快さを覚えたものです。
ともあれ、昨今、特定の二カ国に対し、謝罪だ土下座だと(鳩〇元総理はK国に出向いて土下座しましたね)日本人とは思えぬ醜態をさらす政治家達を見ると、外交においては毅然とした態度を貫き、誇りある日本人として振舞って欲しいと切に思うのです。
少なくとも、日本は世界のどの国とも対等に付き合っていける筈だと・・・私は思っています。

訪問日:2015年10月9日

 

コメント (4)
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