香南市吉川町吉原に鎮座される「西徳善(にしとくぜ)八幡宮」。御祭神は『品陀和気命(応神天皇)』
「応永十九年(1412)、長宗我部の武将で、吉原城の城盟である丁野帯刀が、野崎五良三衛門を神主として、豊前宇佐八幡宮より勧請したと伝えられている。社紋は山内家の三つ葉柏で、祭日には山内家より参拝があったと云われている。」境内案内
鳥居の入り口から境内へと仲良く並んで神域を守護されるのは、いずれも個性豊かな立ち居と容貌を持たれる四対の狛犬さんたち。
境内入り口より神域を守護されるのは、嘉永三(1850)寅戌六月吉日建立の土佐型狛犬さん一対。阿形さんのまるで幼子のような顔立ちは、私のお気に入り。
粉犬さんの足元に隠れるような位置にありながらも、負けん気一杯の顔で神域を守護されるのは、イカ耳っぽく耳を尖らせる土佐型の狛犬さん一対。
三対目の狛犬さんは、妙に悟りきった老人のような風采の吽形さん。対照的にまだ幼い子供のような顔立ちの阿形さん。建立年は苔につぶされて読み取ることができません。
拝殿前より神域を守護されるのは、大正五年(1916)十月吉日建立の狛犬さん一対。大きな太鼓に足を乗せた阿形さんと、切り株に片足を預けた姿勢の吽形さん。太鼓を持つ狛犬さんは土佐で何体か見ましたが、「環」や皮部分の巴紋がこれほどはっきり見られるのは多くありません。
正直、偶然立ち寄った神社でこれほどの狛犬さんたちに逢えるとは思いもしなかっただけに、ご亭主殿の喜びもひとしお。まさに神社参拝の醍醐味!
後日、神社検索をしてみましたが鎮座地以外の情報は皆無。こんなに素晴らしい狛犬さんがおいでなのに・・狛犬さん大好きな方には是非とも教えてあげたい!! あ・・・・・御神木の向こうに本殿の姿がチラッと😅
参拝日:2018年6月17日
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