昨日に続いての「飯香岡八幡宮」。御本殿の右奥には、香華もまだ瑞々しい「忠霊塔」が建立されています。「忠霊塔」の前には立派な歌碑が建立されており、碑文を読み進むうち目頭が熱くなりました。
【身をすてて いさををたてし人のなは 国の誉れと 共にのこさむ】明治天皇御製 日本国に存在しない「A級戦犯」を平気で口に出し、さかしらに平和を説く何処かのどなた!平和とはこうした方々の命によって贖(あがな)われたのです。
「忠霊塔」の手前に建立されている「凱旋碑」、「日清・日露」いずれかの記念碑と思われます。
「忠霊塔」に並ぶように、五つの境内社が本殿を見守るように、鎮座されています。 「ものがみの社」。御祭神は『八衢彦(やちまたひこ)命・八衢姫(やちまたひめ)命』。
画像左・「金比羅神社」、御祭神は『大物主神』。古来より海の神様としての御神徳があります。画像右・「天神社」、御祭神は『菅原道真公』。古くより学問の神様として信仰を集めました。
画像左・「若宮神社」、若宮の名前の通り八幡神の御子神である『仁徳天皇』。画像右・「海辺神社」、御祭神は海上・海中・海底の神とされる『綿津見神三座』。
上記の末社郡と対を成すような感じで、本殿と社務所の間に三つの末社が鎮座。「末社:大神宮」、伊勢神宮の外宮の神様で食を司るとされる『豊受毘売命』を祀ります。
画像左・「末社:飛鳥宮」には、勅命によって飯香岡八幡宮が鎮座した事に因み『天武天皇』を祀ります。 画像右・「摂社:高良大神」には『高良玉垂命』、相殿に『高御産霊神・神御産霊神』が祀られます。
本殿後方には、「羽黒山、月山、湯殿山」のそれぞれの神々を祀る「出羽三山神社」が鎮座。
「羽黒山」は『稲倉魂命』、「月山」は『月読命』、 湯殿山は『大山祇命、大国主命、少彦名命』。 修験道を中心とした山岳信仰の場として有名で、ここに見られるように各地に勧請されています。
「出羽三山」の隣、鳥居の奥には、神格化された富士山が祀られる「浅間神社」が鎮座します。
そのすぐ近くには「富士塚」と呼ばれる小山があり、頂上には鳥居と祠が建立されています。 頂上までの途中には、富士山のお胎内を模した洞窟もあり、富士山好きには最高の眺め。
「飯香岡八幡宮」に隣接しているのか、敷地内なのか不明ですが、単独で祀られる「八坂神社」。御祭神は『須佐之男命』。他の摂・末社が並んで祀られているので、きっと境外社なのでしょう。
最期は、鳥居の奥に鎮座される「厳島神社」、周囲は水路のようですが、水は流れていません。 御祭神は『宗像三女神』とも、あるいは『弁財天』とも称される、水に縁の深い神様なのですが、何故水が無いのかは不明。
参拝日:2019年3月19日
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