佐原の町歩き紹介もいよいよラスト、さて、町歩きでのちょっとしたお楽しみは、足元に見つけた碑、頭上に見つけた趣向を凝らした街灯・・・等々。ここ小野川の岸辺にもそんな楽しい仕掛けが沢山あり、野次馬的好奇心を満たしてくれます。 まずは開運橋近くに建立されていた歌碑、「香取四家集」の中の躬国集からとったもの。
【 常陸なる かしまが埼を見わたせば 帯ばかりにぞ 霞そめける 】
次は共栄橋付近に建立された漢詩碑、論書二十首の中の一つで、書を書く心構えを表しています。
「字是居心後(字は是れ心後に居り)意要在筆前(意は筆前に存るを要す)揮亳無阻滞(揮亳して阻滞無くんば) 巨細自然圓(巨細自然に円になり)」
こちらは特に誰かの作品とも明記されておらず、佐原の町並みの為に建立されたものと思われます。【ゆかりなつかし 伊能忠敬の地図のふるさと 水の郷】
そうそう、そう言えば小野川の川岸に、何故か白鳥のボートがぽつんと係留されていました。 で、ボートの後ろには二羽の白鳥、まさか仲間と間違えたとは思えませんが😅・・・・でも何か笑える。
舟運が盛んだった頃に作られた川岸の陸上施設「だし」。今は殆ど役目を終えた「だし」に、思い思いの趣向で「お雛様」が飾られています。「さわら雛めぐり」の趣向の一つらしく、舟めぐりの人たちにはとても好評のようです。
お雛様のお家もそれぞれに趣向が凝らされていて、どれも同じでないのが又素敵。 縦長だったり横長だったり、お雛様の数も姿もまちまちで、ついつい覗き込んでしまいます。
町の活性化を願って、地元商店の「おかみさん」を中心に構成された「佐原おかみさん会」。春の「佐原雛巡り」や「五月人形巡り」では、お店に伝わるお人形たちが一般公開されます。 この「だし」を使った雛人形の展示も、「佐原おかみさん会」の方たちのアイデアなのです。
今度は頭の上に目をやって、柳並木に設置された街灯に取り付けられたレリーフをじっくりと鑑賞。これらのレリーフは「佐原の大祭」で引き出される豪華絢爛な山車の、一番上に置かれる大人形を影絵風に製作したもの。一番最初は、天の浮き橋から天沼矛で海をかき回し、国産み・神産みをされた「伊弉那岐尊」。
続いて、天孫・瓊瓊杵尊の曽孫で、橿原宮にて即位し日本を建国したとされる「神武天皇」。「神武天皇」が持つ杖の先にいるのは、熊野国から大和国への道案内をしたとされる三本足の「八咫烏」。
「香取神宮」の祭神でもある「経津主命」は、剣を神格化した神とも言われており、それゆえに背に剣を持ちます。
町内に住む人達の手によって制作される稲藁細工の作り物「鷹」、これが実際の写真などで見ると、結構な迫力なんです。
釣竿を持った漁師風の若者の前にいるのは大きな海亀・・とくれば答えは簡単、「浦島太郎」
柳の枝に飛びつこうとする蛙、それを見守る「小野道風」、これも分かりやすい大人形。
さて、最期の二枚がどうしても分かりません(^^;)、もしかしたらスサノオの大蛇退治かな? それにしては大蛇の頭部らしきものが、某映画の怪獣映画みたいで今一つピンとこない😓
もう一つは・・?大人の女性と男の子の組み合わせで歴史的な人物・・う~~~ん何だろう? もしかしたら家光と乳母の春日の局??有りそうな気もします。
ちなみこのレリーフを調べる為に「佐原の大祭」のページを見て、祀りそのものにすっかり魅了。明日は2019年の再訪で入館を果たした「佐原の大祭」の資料が満載の「水郷佐原山車会館」です。
訪問日:2014年5月18日&2019年3月15日
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