大町市美麻、青具(あおく)交差点のすぐ近くに、国の重要文化財に指定された「旧中村家住宅」があります。
「元禄11年(1698)に近在の大工の手で建築された民家で、建立年代が明らかなものとしては、県内で最古とされており、東日本でも最も古い民家のひとつです。間口14間、奥行6間で建坪は84坪もあり、江戸時代前期としては、規模も大きく、古い様式を残していることから安永9年(1780)建築の土蔵と共に国の重要文化財に指定されています。」大町市公式HPより
同じく国重要文化財の「「土蔵」は急勾配の茅葺置き屋根で、3尺(約99㎝)間隔で立てられた栗材の柱が、その屋根を支える梁をしっかり支えています。」
敷地の奥の「十王堂」。堂内には木造の十王像(閻魔王)が安置されているそうで、扉の外からお参りさせて頂きました。周囲には沢山の石碑・石仏が建立されており、思いがけなくも二基の「双体道祖神」に巡り合えたました🙏。
太い注連縄がかけられた「酒器祝言双体道祖神」。「嘉永六癸丑年(1853)十月吉日 本村中」の刻 。中村左五ヱ門が、 古堂より十王堂前へ移したと言われています。
中区にあたる部分は建物を表しているのでしょうか? この上なく晴れがましい雰囲気の中、頬を寄せ合う若い男女神。その顔に浮かぶのは互いを想いあう微笑みです。
もはや、おぼろげな輪郭だけになってしまった「双体道祖神」。そっと手を触れれば、そこには確かに寄り添う男女神の姿が有ります。
茅葺屋根の屋敷には、季節の花がとてもよく似合います。
中村家住宅の隣にあった下見板張りの建物は、大正元年築の「旧美麻郵便局」。今は無人のようで窓もドアも固く閉ざされたまま。
大町市美麻青具花尾に鎮座される「神明宮」。御祭神は『天照大御神』
佇まいの静かさに惹かれて、鳥居の外からの参拝だけですがご挨拶させて頂きました🙏🙏。
訪問日:2016年4月17日
旧北安曇郡美麻村(みあさむら)は長野県の北西部に位置し、周りを1000m級の山々に囲まれた山間に位置した村です。村名は麻の産地であったことに由来します。
明治22年(1889)、町村制の施行により、美麻村が発足。
2006年、大町市に編入。大町市美麻となりました。
マンホールの画像はありませんが・・昭和49年10月1日制定の村章は「 村名「美麻村」の「ミアサ」の文字を図案化したもの で、村民の友愛と団結を円で表し、発展するさまを表現 したものである。」合併協議会資料より
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