旧八頭郡佐治村(さじそん)は千代川支流の佐治川が東流する「佐治谷」に位置した町です。北西に高鉢山(標高1203m)、西に三国山を控える山間地で、冬は豪雪地帯となる事で知られています。狭長な谷底平地とわずかに広がった台地に集落が点在し、合併前までは全国で一番人口の少ない鳥取県内において、最も人口の少ない自治体でした。「村の花:コブシ」「村の木:トチ」を制定。
明治22年(1889)、町村制の施行により八頭郡 口佐治村・上佐治村・中佐治村が発足。
1910年、 口佐治村・上佐治村・中佐治村が合併、八頭郡佐治村が発足。
2004年、用瀬町・河原町・福部村・国府町・青谷町・気高町・鹿野町と共に鳥取市に編入。鳥取市佐治町となりました。
マンホールには「満天の星空と白鳥座・天の川」、「佐治天文台の反射望遠鏡を見る親子」が描かれています。
「佐治天文台」
昭和42年11月の制定の村章は「佐治村の「サ」を図案化したもの。」合併協議会資料より
用瀬町に寄贈されていた「佐治川石」。水石の三大銘石の1つで、玄武岩質の溶岩や火山噴火による砂や灰が固まってできた岩石。 主に鳥取市内の邸宅や旅館の庭石として使用されています。
鳥取県東部特産の因州和紙は、旧佐治村と旧青谷町が主な生産地として知られています。佐治村で生産され特産品となった「因州佐治みつまた紙」は、鳥取県の無形文化財に指定されています。1996年に佐治天文台が発見・命名した小惑星「Mitsumata」は、この「みつまた」に因みました。
このとき同時に発見した小惑星には特産の二十世紀梨から「Nijisseiki」と命名されたそうです。
(青谷駅待合室にて:2016年10月21日)
撮影日:2012年4月14日
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