丸亀市土器町、青ノ山西麓に鎮座される「田潮(たしお)八幡宮」。御祭神は『誉田別命(応神天皇)』。
由緒に「古くより鵜足郡津郷の産土神として応神天皇を祭り 青野山西麓に鎮座 土器八幡宮と崇められてきた。 南北朝時代、貞治元年(1362)7月 細川頼之が将軍足利義詮の命により、細川清氏を松山郷高屋の城に攻めたとき、出陣に際し当八幡宮に戦勝を祈願した。清氏の西長尾・中院源少将雅平に対しては 陽動作戦を以て戦い、清氏を高屋の西林田の地に討ち取ったことは、太平記に詳述してある。 全讃史には、はじめ源少将が攻めてきたとき、頼之はしばらく当社付近へ退却したが、社前の水田地帯一面に潮が満ち、敵軍を防いだので 田潮八幡宮と称したと伝えている。」
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一の鳥居両脇より参道入口を守護されているのは、玉にじゃれる子狛を連れた優しい表情の吽形さん。向かい合って子供に笑いかけているのは、玉を持った阿形さん。生憎の雨の下ですが、この一対が醸すほのぼの感・・・良いです。
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随身門の近くに車を止め、ここから降りしきる雨の中の参拝・・傘を片手では思うようにデジカメも向けられません。神門内には、昔はとっても鮮やかだったと思われる矢大神、左大神が神域を守護されています。
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境内は雨にぬれてひっそりと静謐さを保ち、傘を叩く雨の音だけが耳に響いてきます。長い参道には、寄付奉納者の名を刻んだまだ新しい石柱がぎっしりと並び、崇敬の篤さを物語るその数に圧倒されます。
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その長い参道を守護されているのは、可愛らしいと言う言葉が似合いそうな浪速タイプの狛犬さん一対。首に結ばれた紙垂が雨に濡れてちょっと切ない気持ちになります。
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石段参道の上、豪華な唐破風を付けた拝殿に辿り着いたところで参拝です。今のお願いは、とりあえずこの雨が止みますように・・・🙏🙏
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目貫で向拝を支える力士、一方は両手で。もう一方は肩で重い貫を支えながら、平然と下界を見下ろしています。
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拝殿内に鎮座されていた漆喰製の神殿狛犬さん。色褪せて見えるのはかなりの年代をこちらで過されたからでしょう。
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今回、雨にも拘らず拝殿内の狛犬さんを撮影できたのは、神社関係の方のご好意のお陰です。雨に濡れた体ゆえ遠慮したのすが、気にせずにと笑顔で拝殿内の灯りまでつけていただきました。おかげさまで沢山の絵馬も拝見でき、大好きな鏝絵の絵馬も見ることができました。
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雨に濡れた足を気にする二人に、「何の気にしなくても構いませんよ」と笑ってくれた奥様。あのときの優しいお言葉は、今も一緒の記念写真を見るたびに思い出します。
本当に、本当に有難うございました🙏🙏
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拝殿近くより神域を守護されるのは参道の狛犬さんとよく似た浪速タイプの狛犬さん一対。文政13年(1830)12月吉辰建立の古参ですが、顔立ちが厳しく見えるのは雨に濡れている所為でしょう。
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拝殿の屋根から顔を覗かせるのは・・珍しくおどけた表情の龍ですね・・何とも楽しそうですが、何か(誰か)待っておいでなんですか?
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屋根の上、楽しいのは龍だけではありません、留蓋の上の虎に獅子、雨の所為で最初はその形状が理解できなかったのですが、何と虎も獅子もそれぞれ二匹でじゃれあっているんです。
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こんなに楽しい細工瓦を作成された鬼師さん、他の作品もあるのなら是非とも見てみたいものですが・・お名前が分からないのが残念。
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境内の一画にある神馬舎。何故か気になって見上げた向背に邪気を退治する鍾馗さんの彫刻がありました。
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こんなに強そうな鍾馗さんに守られておいでなら、真っ白い神馬さん、きっと毎晩枕を高くして眠れる事でしょう😊
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降りしきる雨に邪魔され、本殿や境内社への参拝は諦め、そろそろ車に戻ることにします。それでも殆ど素通りだった参道の境内社に、ご挨拶だけはできました。
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「境内社:粟嶋神社」、御祭神は『少彦名神』と思われます。
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開放的な洞に納められた「地蔵菩薩坐像」、これも神仏習合の名残でしょうか? 最後に手を合わせ、旅の無事を願わせていただきました。
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参拝日:2011年6月16日