とどろみの森学園 PTA

とどろみの森学園PTAのブログです。PTAの活動を紹介します。

人権講演会「これからの道徳教育~道徳をどう解く~」

2020年02月13日 | 学級委員会

2020年1月31日、摂南大学教職支援センターの谷口雄一さんによる人権講演会が行われました。

「これからの道徳教育~道徳をどう解く~」をテーマにお話ししていただきました。

今までは「道徳の時間」だったのが「特別の教科 道徳」へと、小学校では平成30年度から中学校は平成31年度からスタートしています。 

とどろみの森学園では学校全体で取り組むためすべての学年が木曜1時間目に「道徳科」の授業が行われています。
個々の創意工夫をするため授業の展開方法を統一しない、教員がローテーション
して授業を行うなどしています。
また、家庭や地域でできることもあります。
例えば、本を読んでどんなことを思ったかを話し合ったり、こんな時はどうすればよかったのか?もしそうしたらどうなってたのか?など子供に考えさせる。

谷口さんの講演会聞いて、家庭や地域での子供との関わりを今まで以上に大切にして、深めていきたいなと思いました。


人権講演会 『これからの道徳〜道徳をどう解く〜』 摂南大学 教職支援センター 谷口 雄一先生

2020年02月06日 | 保健体育委員会
皆さんは、「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」へ変わっていることをご存知ですか?
一体何が変わったのかと言うと、道徳が「教科化」されたのです。
今回の講演会では、この「教科化」に至った背景やこれからの道徳教育、そして、とどろみの森学園の取り組み、などについてお話し頂きました。
 
 〇「教科化」の背景
これまでの授業では「道徳の時間」よりも他の教科や行事が優先されたり(①量的課題)、また、教える教員自身が「子供たちにどう教えていいか分からない」「本当に子供達の力になるのか」など、道徳に対してしっかりと理解されていない現状がありました(②質的課題)。この結果、授業による理解度の差や、子供たちの関心の低下などの問題を招いていました。
そこで、これらの課題を解決するために図られたのが道徳の教科化(義務化)、これが「特別の教科 道徳」です。
 
〇「教科化」による3つの変化
① 授業時間の確保
義務化されるため他の教科に振り替えられることもありません。
② 検定教科書の使用を義務付け
地域や学校ごとに工夫されてきた授業も取り入れ、活きた授業となるよう目指します。
③ 評価の導入
生徒自身が成長を実感したり、教員が生徒の学習状況を把握したり指導改善を図ります。
 
〇これからの道徳教育
21世紀は「知識基盤社会」と言われています。このような社会で求められる力とは、
◎課題発見・解決能力
◎倫理的思考力
◎コミュニケーション能力
◎創造力
であり、それらの基盤となる「道徳性」である、とされています。
では、これからの道徳の授業は、どのような内容で行われるのでしょうか。
 
●道徳の授業で学ぶこと
社会に出てからも学校で学んだことを生かせるよう、「三つの力をバランスよく」育みます。
●道徳の授業で大切にしたいこと
①自己を見つめる
②物事を多面的、多角的に考える
③自分の生き方についての考えを深める
 
私たち親世代は、「□□したらダメ」「○○しなさい」といった、決められた倫理観、価値観の中で道徳教育を受けてきたと思います。
しかし、これは〝 価値観の押し付け 〟になってしまうため、これからは子供たち自身でしっかりと物事を考えられる力、自分自身の価値観を養っていこうというものです。
これらをふまえ、とどろみの森学園では以下の取り組みが行われています。
 
●学校全体で 木曜 1限 を道徳の授業に
「①質的課題」の改善に。
 
●ローテーション授業の実施
・先生方は、ローテーションで自分の受け持つクラス以外で授業を行う
・授業の展開や方針を統一しない
教員同士の意見交換が生まれ「②質的課題」の改善に。また、子供たちも多様な価値観に触れる機会をもつことができる。
 
●対話を大切にする
テーマに対して自分の意見を言い合うことで、新しい意味や考えに辿り着くように促す。
〈例〉親切って何だろう?
「ぼくはこう思う」 → 既知
「なるほど、それもあるね」→ 熟知
「それは考えつかなかった」→ 未知
 
●書く
頭の中にある考えを紙に書き出すことによって、曖昧だった自分の考えを整理する。
〈例〉学期の初めと終わりに同じ質問をし、どう変わったかを比較する など
 
〇 家庭・地域ができる事
学校以外で出来る取り組みとして、「子供と一緒に本を読み、感想を話し合ってみる」ことや、「問題が起こった時に親が決めるのではなく、子供自身が深く考えるように促す」ことなどが紹介されました。
 
◎「親子で道徳」
◎「子どもに考えさせる」
このように、毎日のくらしの中にも、小さな道徳はたくさん溢れていると思います。
子供たちがよりよい行動力、思考力を育み、社会の基盤となる「道徳性」を身につけていけるよう、些細な出来事でも一緒に悩み、考えていく、その積み重ねが大切だと感じました。

(成人教育)これからの道徳教育〜道徳をどう解く〜

2020年02月03日 | 成人教育委員会

1月31日金曜日 とどろみの森学園 プレイルームにて

摂南大学 教職支援センター 特任講師の谷口雄一さんにお話を伺いました。

 

まず、先立って行われた人権参観では、初雪の降るなか多くの保護者の方が学校に集まり、子どもたちの発表に耳を傾けておられました。

3年生は仲の良い友達とのトラブルの事例を通し、気持ちの変化に気付き、感情的にならず、相手の気持ちを理解することの大切さについて学びました。
 
5年生はメールやラインを使うときの相手の受け止め方や、言葉の選び方について意見を交わしていました。
 
どちらの学年も自由に意見を交わし、さまざまな考え方を知ることで学びあっている印象でした。
 
 
 
講演会では、道徳は他の教科と違い、答えは一つではないこと。昔と違って、現在は多様性が求められることなどを踏まえ、道徳教育や道徳科について対話しながら考える時間を持ちました。
 
道徳をどう解く?みんなでDo talk(どうとく)など、道徳と言う言葉を散りばめながら、これからの道徳教育について考える時間でした。
 
自分の生き方について考える。自立した人としてよりよく生きるための基盤。道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。自己を見つめる。物事を多角的にとらえる。
 
など、講演会では私たち大人も大切に考えていきたい言葉をたくさん聞くことができ、とても勉強になりました。道徳の授業とは子ども時代だけでなく、人生を通して考え続けていきたい、そういう印象に変化していました。
 
 
 
 
小学校では昨年度から、中学校は本年度から『道徳の時間』は『特別の教科 道徳』へ道徳科となりました。
 
道徳科になった事により、どう変わったのか、
道徳科が目指すものは何か、
また、子供達の道徳性を養う為に出来る事は?
を参加した方達と話し合いながら考える、とても貴重な時間になりました。
他の方が話されている事を聞き、納得したり、またそんな考え方もあるのかと驚いたりと、視野が広がり、子供達を育てていく中での日常の接し方等のヒントとなる事を多く<wbr />得られるとても貴重な時間を過ごす事が出来ました。
 
家庭・地域で出来ることなどもお話していただき、身近に出来ることから取り組んで行こうと思いました。
 
 
 
 

第6回 イキイキさわやかに学ぶ会

2020年02月03日 | 学級委員会

第6回 イキイキさわやかに学ぶ会

日時 令和2年1月24日 メイプルホールにて

大阪多様性教育ネットワーク 沖本和子さん

『ひとりひとりの多様なもちあじは
      みんなの未来をつくるたからもの 』

が開催されました。





「もちあじ」とは、身体・環境・経験・感情・思考・言動等一人ひとりを独特にしてるものすべてのものを表すそうです。

人は、自分のことを大切に考えていると感じる仲間の中で、自己開示をしながら、フィードバックしながら、自分自身をしっかりと見つめれるようになり、
一人では知ることも感じることも出来なかった多様なものの見方や考え方、行動を築き上げます。
仲間といる場は、多様な「もちあじ」の「おもちゃばこ」であり、「たからもの」なのです。

そして安心して自分を出せる場所をつくるためには、おとなが子供たちにとって安心出来る存在であることを示すことが必要です。
そのための「安心のための3の約束」があるそうです。

①うなずこう
   うなずきのおへそがあるそうです。
      「お」 お〜
      「へ」 へぇ〜
      「そ」 そうなんや

②ひみつはまもろう
   聴いている人を信頼して話したことは外に持ち出さない

③パス、OK!
   出来ないことは「パス」してOK!投げ出すのではなく、バトンを誰かに託しておけば、チャンスはまたやってくるので、バトンはいつでもパス、OK!

一人の中には、数えきれない多様な「もちあじ」があり、ほかの誰でもない自分の独特のあじわい、「もちあじ」はかけがえのないもの、その人の大切な財産なのだと。

今回この講演を聞き、「安心の3つの約束」を普段から心がけ、子供が安心して自分を出せる場を作り、
その上で、その子の「もちあじ」を尊重することを大切にしていこうと思いました。