日時:2022年6月24日
テーマ:人権について考えよう
講師:Facilitator's LABO 栗本敦子氏
イキイキさわやかに学ぶ会で、栗本敦子さんを講師に「人権について考えよう」という講習会に参加させていただきました。
初めに「宇宙人がやってきた」を例に、宇宙人に人間だとわかってもらうにはどう説明したらいいか、それぞれ意見を出し合いました。
* 言葉で話す
* 二足歩行
* 文字の読み書きができる
* 服を着る
* 意思疎通のためにあいさつなどのコミュニケーションをとる
* 仕事をする
* 名前がある
* いろんな料理を作って食べる
など、20項目の意見がでました。
次はこの中で内容に目を向け、本当に人間しかしないのか、人間でも動物でもするしないがあるのではないか、などを話し合いました。
* 人間は、文字の読み書きができる
* 小さい子どもはまだ読み書きができない
* 読み書きができない部族もいる
* 人間は、服を着る
* 服を着ない部族もいる
* 服を着ている犬もいる
など、人間だけがしていることというのは、ほとんどありませんでした。
「相手の人権を尊重する」ことについて
相手を好きになる、仲良くするということではなく、その人の権利を尊重するということだと学びました。
嫌いな人とも仲良くしなさいと言うのではなく、自分が仲良くしたくなかったら、無理にしなくてもいいし、嫌いだったとしても、人権の尊重だけはするように、と。
仲良くするのは相手と気が合うからできることで、無理にする必要はないと学びました。私自身、子どもに「どんな子でも仲良くしなさい」と言っていましたが、少し考えるきっかけになりました。
「言葉」について
何気なく悪気なく言った一言でも、相手にとっては傷付く言葉だったりするという話でした。
* 彼氏・彼女作らないの?
* ハーフって可愛いよね、羨ましい
* 次の休みの日に一緒に遊びに行こうよ
* クラス一団となって
など、子どもも大人も何気なく言っている一言。でも相手からすると、
* 同性が好きなのにそうとは言えない
* ハーフじゃなかったら可愛くないの?子どもはみんな可愛いよ
* ネグレクトされてて兄弟の面倒を見ないといけないから遊べない
* 団体行動が苦手
と、相手にも事情があり、こんな風に思っているかもしれません。私も言ってしまっていたなと思うことが多く、言葉って難しいなと改めて思いました。
多数派が正しいわけではない。自分の「ふつう」「あたりまえ」は相手の「ふつう」「あたりまえ」ではないことを学びました。
私自身も「常識だから」「あたりまえだから」と言われ、モヤモヤした経験がありました。
十人十色。一人一人違う人間に「あたりまえ」はないのだなと思いました。「人権」というのは私にはとても難しく、考えさせられるお話でした。