『ネットコミュニティの中にいる子どもたち』
~コロナ禍の今だからこそ、大人たちが考えておきたいこと~
~保健体育委員会からの参加者①~
7月9日土曜日に『第25回 みのおの子どもを育てる大人たちの学習会』に参加してきました。
25回の節目となる今回の会場は、昨年完成したばかりの箕面市立文化芸能劇場。とてもきれいでびっくりしました!
実行委員長 西野 俊治さん
箕面市長 上島 一彦さん
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一昨年度、昨年度は中止を余儀なくされましたが、その間も箕面市内の各校区では“子どもたちのためになにかできることはないか”と様々な取り組みが行われ、第一部にその発表が行われました。
第一部 プレゼンテーション This is 箕面の教育 2022
『地域の方々とのキャリア教育~We Love 如意谷~』
萱野北小学校 森島 睦美校長、新居 三千子さん
萱野北小校区 青少年を守る会 和田 正一さん、山崎 健児さん
萱野北小学校では“キャリア教育とは?”をテーマに地域の方々をお招きし、ボランティアとは?お金を稼ぐということは?などお話を伺ったそうです。
話を聞いた子どもたちからは
「ボランティアなんて何の得もないと思っていたけど、障がい者や子どもたちが安全に渡れるように信号機をつけてほしいと言い続けて、それを実現させるってヒーローみたい。そんなヒーローのあとを継ぐ人になりたい」
「どんな仕事でも工夫をすれば人を笑顔にできる。仲間と人を笑顔にできる仕事がしたい」
などたくさんの感想が届いたそうです。
『コロナに負けるな!地域ウォーキングイベント とびだし君GO!!』
豊川南小校区 青少年を守る会 稲野 一穂さん、坂東 諭さん
コロナ禍で恒例開催されていたイベントが全て中止となる中、PTA会長を中心にアイデアを出し合いとびだし君を活用したウォーキングイベントを2020年11月に開催されました。
豊川南小校区には163体のとびだし君が設置されていて、デザインはなんとすべてオリジナル!
地域の有志や、中学校の美術部などに依頼し毎年春に制作されているそうです。
このとびだし君に文字を貼り、繋げて一つの文章を完成させるオリエンテーション形式のイベントには子ども大人合わせ300名近くが参加されましたが、スタッフや地域の方々の協力によりトラブルもなく大成功だったそう。昨年度に続き、今年度も開催を予定していて、地域のみなさんも楽しみにされているそうです。
『東小まつり 2021~オンラインでつなぐ地域のWA!!』
東小校区 青少年を守る会 和田 勝彦さん
東小地区福祉会 長尾 公敬さん
東小校区ではコロナ禍のため毎年開催していた東小まつりを2年連続で中止を余儀なくされましたが、違う形のまつりとしてYouTubeで地域紹介動画を作成し、期間限定で配信する取り組みをされました。
会場では1時間半の動画を編集しなおし紹介されましたが、ドローンを使った映像や、俳優 菅田将暉さんの楽曲に合わせ楽しそうにダンスする地域の方々の様子が印象的でした。
第二部 講演で伝えるメッセージ
第二部では、大阪府教育委員会ネット対応アドバイザー等歴任されている篠原嘉一さんを講師に迎え、子どもたちがSNS・ネットを使う上で私たち大人が考えておかなければいけないことなどを伺うことができました。
無料アプリのからくりや、知らないうちに高額請求がきた実例のほか、スマホのマイク機能を使い日々の会話から情報が抜かれ広告表示に利用されている話は会場がざわつくほど衝撃的でした。
その中で大人に知っていてほしい言葉として【チート】【垢BAN】【クレクレ】の3つの紹介がありました。これらは子どもたちにとっては普段使い慣れている言葉なんだそうですが、どれも違法だったり恐喝罪になりえたりする内容で驚きました。
ついつい他人事に感じてしまいがちですが、うちは大丈夫・・・と思わず大人がもっと知識をもって、子どもたちとしっかり話をする必要がありますね。
地域との繋がり、ネットコミュニティをうまく活用し、誰もが安心して子育てできるようそれぞれの立場で行動していきたいですね。
~地区委員会からの参加者②~
第一部
「This is 箕面の教育 2022」
地域の方々の教育に関する取り組みが紹介されました。
キャリアを通しての経験によりチャレンジすることの大切さ、やりたいことへの計画たてる重要性、接客を通しての喜び、やりがいなど働く事で得られる幸せを子どもたちへ伝える授業の紹介。
コロナ禍の中、自分たちで出来るイベントの開催
実現に向けて、市や保護者、地域の方たちとの協力のもと一体となり、校区内の危険箇所を子どもたちに楽しみながら知ってもらうイベントの紹介。
恒例のまつりを行なえない中、工夫して動画を制作、配信することにより、市、保護者、地域の方、子どもたちとの繋がりが深くなっていました。
◎コロナ禍の中、各校区が子どもたちに喜んでもらえる事、ためになる事を考えて協力し合い、工夫していました。
第二部
『ネットコミュニティの中にいる子どもたち』
講師 篠原 嘉一さん
SNS,ネットの活用についての利便性に潜む危険について
・トラッキング許可による嗜好、連絡先の漏洩
・位置情報許可によるSNSの特定、個人情報の漏洩→ストーカー被害者へ
- 親が知らずアプリの課金『チート』、ユーチューブでの投げ銭、ポートナイトゲーム内課金、数百万の被害‥海外のアプリは日本の法律の適応外
SNSアカウント使用禁止『アカバン』→ネット犯罪。企業には知られているので、成績がよくても問題有りな人物とされ就職が不可能になる恐れあり
- SNSによる肖像権侵害、悪口→加害者 懲役3年 50〜200万の請求
- ◯◯動画の長時間視聴による脳への影響→親と同じぐらいの大きさになれば影響はほぼ無し。
- 学校のタブレットへの自宅からのログインしてのSNS利用→ハッカーと同様
希望校への進学が難しくなる恐れあり
※大人に出来ること
何がしていい事で何が悪いことかを教えること
自分の子どもがどんなアプリを利用しているか知っておくこと
SNS,ネットに関しては、親世代より子どもの方が使い方をよく知っているので、日頃からコミュニケーションをとることで犯罪に巻き込まれるのを防ぐ
例) スマホ📱
◉設定→プライバシー①→位置情報の、オフの確認②トラッキング要求を許可しない
◉LINE→マイクオフ
◉SNS上で仲良くなった友達とは子どもだけで会わせない。親も会いに。
(会うのを反対すると逆効果。こっそりと会いに行ってしまう恐れあり)
お話を聞いて、わたし達大人が知らないうちに、子どもは色々な人と繋がり、加害者にも被害者にもなり得るのだとあらためて考えさせられました。
子どもたちの世界で分からない点もありますが、ある学校のように悪口を呟いた生徒を同じクラスの生徒が呟かれた生徒に謝るように伝え、被害を最小限にしたように、子どもたち同士悪い事にはブレーキをかけれるようになれば良いなと思いました。
☆ とどろみの森学園からは、10名参加しました。コロナ以降中止が多かったおとなの学習会ですが、今年は、復活して開催していただくことになり、予定通りご参加いただきありがとうございました。