言語帯の閃光のように
発出のumiで弾ける団栗のように
苦渋の揺蕩いに紛れて浮上するabukuの数量のように
感情の通路に結露する想念の漲りのように
闇に同調して幾許の行方を指図する言霊のように
遣り繰りのcosmosに現出するオーロラのように
黒の裡なる黒点のように滲みだす一つの結節点
虚実と夢現の端境に膠のように、煮凝りのように
その思惑を埋めようとする意思
乱取りの構図に立ち昇る稲光のように
目蓋に光跡を曳く飛翔体のように
無我の領域を雷光のように掠めてゆく言語帯の
静かなる疾走の閃光よ
-九月、長月、September
僕の時刻は
焦熱の砂を継ぎ足して
再び、未来を胸に落とし始める・・
R1090161