メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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銀魂

2017年07月14日 | 映画
銀魂
を観ました。


侍の国…この国がそう呼ばれたのも今は昔の話。江戸時代末期、宇宙からやってきた「天人(あまんと)」の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途をたどっていた。
かつて攘夷志士として天人と最後まで戦い「白夜叉」と恐れられた坂田銀時も、今は腰の刀を木刀に持ち替え、かぶき町の便利屋<万事屋(よろずや)銀ちゃん>を呑気に営む日々。
そんな彼の元に、かつての同志である桂小太郎が消息不明になり、高杉晋助が挙兵し幕府の転覆を企んでいるという知らせが入る。
事件の調査に乗り出した万事屋メンバーの新八、神楽の身に危険が迫ったとき、銀時は再び剣をとる。
進む道、戦う意味を違えたかつての同志と対峙し、己の魂と大切な仲間を護るために――。


大好物の福田雄一作品です。
すっかり時代の寵児となった感じですね。

公開初日に行ったのですが満席に混んでいました。
ネットで座席購入しようとしてたのですがどこもそんな感じでした。

相変わらずのおふざけコメディですが、彼の作品の中では一番お金がかかってそうな壮大な作品でもありました。
原作は試し読みの1巻しか読んでいませんが、福田雄一が扱うには妥当なコメディ漫画だと思いました。

映画は冒頭から掴みコメディでかなり面白いです。
ちょっとしたプロローグですね。
ボケボケなオープニングテーマっぽいところから、ちょっとした漫才的なトークに入っていき。
まあそこで全部言ってしまう感じが面白いです。
「原作ファンはネットにすごい辛口評価を書き込むことが多いから気をつけろ!」
とかもう攻撃的過ぎるセリフ入れまくりで。

そもそも主人公の銀時が半分銀時ではあるけど半分は小栗旬という扱いで。
この辺のぶっ飛んだなんでもありにしてしまう福田雄一の手法はすごいですね。
同じく橋本環奈も神楽ではありますが、時々橋本環奈です。
素材のネタを使ってしまうのはやはり鉄板に面白いですね。
ネタバレになるので多くは言えませんが、映画見終わった後、人に話したくなるようなネタばかりです。

序盤は登場人物の紹介的な要素でハイテンポでハチャメチャコメディで相当面白いです。
あまり前情報を入れていませんでしたが、こんな豪華キャストなんだ、とちょっと嬉しくなります。
福田雄一作品で主要な役をやった俳優さんは多く出ていました。
この辺に規格の規模の大きさや、監督の集大成的な要素は感じます。

前半にここまでふざけまくったら最後までふざけきれたら良かったと思うのですがね。
その分終盤のストーリー部分になると皆退屈するとは思います。
終盤は普通に熱血物語で、スパイス的にコメディが入るテイストです。
個人的には福田雄一作品だと33分探偵、天魔さんがゆくはかなり上位に来るので、
堂本剛のコメディをめちゃくちゃ期待してわくわくしていた部分はありました。
しかし彼のキャラはただただ真面目でコメディ要素ゼロでした。
そこは個人的に期待ハズレを感じる部分でした。

にしてもかなりの爆笑が起きている作品でした。
ここまで笑いに包まれる作品って過去にあったかな?と思ってしまうくらいの笑い声のあがり方でした。
ある種、もう日本のコメディのメジャーはここだと決定づけているようでした。

大好きな小栗旬が主演ですが、彼のコメディは過去にも幾つか見たことがあるので斬新では無いですが、脚本が面白いのでかなり刺激的に面白かったです。
ボケでもありツッコミでもあり。
コメディの才能としてはそこまで優れているとは思いませんが、スベっていると思わせない見事な演出で上々にこなしていました。
アクション要素も強いのでちゃんとカッコよさも発揮されていました。
ムロツヨシとのシーンはどれも秀逸でした。

売れっ子菅田将暉は小栗旬とはまた違ったキャラのコメディで面白かったですね。
彼もコメディの才能としてはそこまで優れているとは思いませんが、周りとの掛け合いで面白くなれるタイプですね。
佐藤二朗との掛け合いはかなり面白かったです。

あまり好みでは無かった橋本環奈ですが、この作品には見事にハマっていましたね。
原作と比較して、体型的にもはまり役だと思いました。
かなりぶっ飛んだ変顔とかさせられていましたが、それは流石に笑えないですね。
アクションは吹き替えが多いでしょうがそこそこ見れました。
今までさほど好きでは無かったですが、今作で結構好きになれました。

長澤まさみは完全なコメディ要員でした、多少のスベりもありましたがなかなか面白かったです。
そんなことよりめちゃくちゃ綺麗で可愛かったです。
これ、密かに長澤まさみファンにはたまらない仕上がりになっています。

福田雄一作品での堂本剛は非常に好きなのですが、今作にそれを期待しては駄目でした。
ただのカッコイイお侍さんでした。

岡田将生はコメディもしていましたが、真面目シーンが多めでした。
中では印象低めなポジションでした。

大好きな柳楽優弥はコメディもありつつ、カッコよさもあって相変わらず良かったです。
勘の良さを感じさせるような振る舞いで、短い尺でもちゃんとこなしていました。

佐藤二朗、ムロツヨシは言わずもがなのクオリティです。
今作では下手に大げさなキャラをやらせずに、彼らの良さが出るようなキャラだったので面白かったです。
ここまで常連になるともうこういう普通のポジションからコメディをやらせたほうが良いと思いました。
相当の爆笑を生んでいました。

大好きな新井浩文は明烏のキャラに近い感じでしたが、コメディは無かったです。
予想外に出番が多く非常に目立つ役でした。

福田雄一ファンとしては妥当に楽しめました。
ただ終盤の真面目さはどう観ていいかはわからなかったです、一応泣かそうとしてるのかな?なんて思うほどでした。
女子ーズ、明烏、薔薇色ブー子みたいに根本コメディ、終始コメディの方が好きですね。
にしてもお客の入りと、そのリアクションの良さ。
これはみんな口コミするでしょうし、ヒットすると思いました。


そんなわけで8点。

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