メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

メアリと魔女の花

2017年07月10日 | 映画
メアリと魔女の花
を観ました。


赤い館村に引っ越してきた主人公メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。
一夜限りの不思議な力を手にいれたメアリは、雲海にそびえ立つ魔法世界の最高学府“エンドア大学”への入学を許可されるが、メアリがついた、たったひとつの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。
魔女の花を追い求める、校長マダム・マンブルチューク。奇妙な実験を続ける、魔法科学者ドクター・デイ。
謎多き赤毛の魔女と、少年ピーターとの出会い、そして…。メアリは、魔女の国から逃れるため「呪文の神髄」を手に入れて、すべての魔法を終わらせようとする。
しかしそのとき、メアリはすべての力を失ってしまう――。しだいに明らかになる“魔女の花”の正体。
メアリに残されたのは一本のホウキと、小さな約束。魔法渦巻く世界で、ひとりの無力な人間・メアリが、暗闇の先に見出した希望とは何だったのか。
メアリは出会う。驚きと歓び、過ちと運命、そして小さな勇気に。あらゆる世代の心を揺さぶる、まったく新しい魔女映画が誕生する。


米林宏昌監督作品です。
スタジオポノックの第一回長編作品です。
スタジオジブリの印象が強い米林宏昌監督ですが、独立しても作風は変わりません。
それどころかか会社が変わったことによりリスペクトを尊重したのか、宮﨑駿テイストが増した気がします。

内容的には少女の魔女で黒猫を相棒にしていて、喧嘩しがちな男の子の友達がいて。
日本人ならば誰もがイメージしてしまうアレですね。
謎めいた冒頭のシーン、逃げる少女の魔女の場面にもう既視感です。
その後の魔女の国、空に浮かぶその魔女の国(島)の感じも既視感です。

クリエイターとしての米林宏昌監督のオリジナリティに関しては少々複雑な気持ちにはなりますが。
ジブリへのリスペクトは非常に強く感じるし、きっとこの系譜を誰かが続けないと行けないのだと思いますね。
ジブリ自体はもうちょっと違う方向に向いつつある気がするので、
宮﨑駿感は誰かが継承すべきなのでしょうね。
それくらい強烈な文化だとは思います。

魔女の国ではない下界の世界観は思い出のマーニーなどに近くて、そのへんでは米林宏昌らしさはありました。
おばあさんとの雰囲気、一時的に過ごしているリゾート地な世界観、
自分がもっと子供だったらもっと印象に深く刻まれそうな気がします。

物語はシンプルで深さは無いですかね。
大人が何かを感じ取る、みたいな要素は無いと思います。
悪の側もそこまで悪い人では無い、勧善懲悪的な設定ではなかったのが良かったですかね。

主人公の女の子が信じられないくらいおっちょこちょいで少々ストレスでした。
案の定、そのおっちょこちょいが物語を転がします。
おっちょこちょいの延長での軽はずみな行動が取り返しつかない後悔に繋がるのがまあ良かったですが。
だからもうちょっと慎重に行動しないと!ほれ見たことか!
な気分でした。
そんな女の子の成長物語というのも王道的でした。
動物たちが沢山でてきてご都合主義的に凄く活躍します。

ジブリ映画にも散々苦言を呈していましたが、この作品でも声優の主張が強いですね。
有名俳優で構成して、しかも声に特徴がある人ばかりを使うので、
アニメのキャラと声優している俳優との戦いはなかなかです。
もう少し声質を変えるか、もう少し知名度低めだったり声に特徴が無い役者を使った方が良い気がします。

メアリ役の杉咲花もちょっと声優が強めでした。
でも神木隆之介はやはり上手だなと思いました。
そこは不思議です。

最悪、キャラが声優の役者に見た目が似ていれば良いかも知れませんね。

作品は思ったより子供向けだったなという印象でした。
好きな人には良いかもしれません、宮﨑駿の代わりの慰め的な役割は果たせていると思います。


そんなわけで5点。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。