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サブウェイ123 激突

2009年09月17日 | 映画
サブウェイ123 激突 を観た。

巨匠トニー・スコット監督最新作です。

ウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)は管理職から指令係りへと降格された地下鉄職員。

いつものように働いていると何故か123号車が線路で急停車した。
無線に運転士からの反応は無い。
そして1両目だけを切り離しそこにとどまる。
無線から銃声が聞こえた。

ようやく無線に返事があるがそれは運転士の声ではなかった。
ライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗る男のグループがハイジャックしていた。

そして単刀直入に要求を言う。
NY市長に1000万ドルの乗客19人分の身代金を要求し、1時間以内に持ってこないと1分毎に一人殺すと言う。

何故かライダーは偶然無線を取ったガーバーを気に入り、これは運命だとガーバーを交渉役に指名する。
そしてガーバーは洞察力がありライダーと話しながら、金融関係の人間である事、カトリックである事などを見抜く。
ライダーは死は神への精算だと死を恐れない。

そして警察が地下鉄を囲み、司令室にもやってきてガーバーは自分の推理を伝える。
ガーバーは最後まで見守ると言ったが、軋轢のある上司にもう関係ないから帰れと言われ立ち去る。
カモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)が事件を仕切り、犯人と交渉を始める。
しかしライダーは「ガーバーはどうした?」と言い出し、ガーバーでなきゃ交渉しないとわめく。
それを必死になだめ断るカモネッティだったが、ライダーは運転士を撃ち殺し、本気だと示す。
1分以内にガーバーを出さないともう一人殺すとヒステリックにカウントダウンを始める。

必死に戻って来たガーバーのおかげでそれ以上の犠牲者は出なかった。

犯人の狂気に沈黙する司令室。

何とか市長に連絡が取れ、金の手配が済む。

残り時間は僅か。

時間内に金を届けられるのか・・・。


(ネタバレ)
犯人はカモネッティが運転士を殺したと言う。

カモネッティは犯人が執拗にガーバーを指名した事からガーバーも犯人一味と疑ったりする。

ライダーは車内でノートパソコンで色々調べている。
犯人グループは4人だが、そのウチ一人は元地下鉄職員で運転が出来、ガーバーの情報を知っていた。
それでガーバーが賄賂を受け取り告発され降格されたと知る。

するとガーバーに交信してきてお前も同類じゃないか!とライダーは喜ぶ。
「やったのか?」と聞くライダー、「告発されただけでやってない!」と言うガーバー。
するとまたヒステリックになるライダー、正直に言わないと乗客を殺すと、青年に銃を突きつける。
仕方なく「やった」と答えるガーバー。
そして自分が味わった辛い事などを赤裸々にガーバーは語った。
青年の命を救ったのはガーバーだとライダーは称え、青年に命の恩人だと礼まで言わせる。

そんなガーバーにカモネッティも疑いを無くし親身に協力する。

やがて市長が司令室にやってくる。
市長は仕事が出来ず、不倫で失脚間近な駄目駄目キャラだが、実はいい奴。

市長が乗客の代わりの人質になってもいいぞと犯人は言うが市長は断る。

警察は必死に車を飛ばし、地下鉄へ向かうが途中事故に遭ったりして結局間に合わず、乗客一人が犠牲になる。

その際車両周りに待機していた狙撃者の一人がネズミにかまれ、誤射し、犯人を一人殺してしまい銃撃戦になる。

ひとまず落ち着き再び交渉が始まる。
犯人グループで唯一運転できる人間が殺された為、代わりにガーバーが運搬役に指名され地下鉄へ向かう。

妻に電話を入れ、帰りに牛乳を買って帰る約束をする。

警察の指示通りに銃を忍ばせ一人で車両に乗り込み遂にライダーと対面する。

市長は車内でビデオチャットしていた若者の映像から犯人の正体を掴む。
ライダーはかつてファンドマンで大損して市長によって有罪にさせられた男だった。
ライダーは今回の事件を利用して金で大儲けを企んでいた。
(仕組みはイマイチ理解できませんでしたが)

ガーバーに運転させ使われていない廃墟の駅の近くまで行き、そこで一旦止めて犯人グループとガーバーは電車を降り、自動操縦で再び走らせる。
警察達はただ信号待ちで止まっただけと、犯人達が既に車内に居ない事に気付かない。

電車は暴走し始め、犯人達は見事地上に逃げ、ガーバーは犯人達から上手く逃げ出したが、警察と連絡が取れず一人ライダーを尾行する。

電車は危機一髪赤信号で急停車して乗客は助かる。

ガーバーは奇跡的にライダーを発見し車で追いかけ、マンハッタン橋で追い詰める。

諦めたライダーは自分を撃つようにガーバーを煽る。
撃たないと逆に撃つといつものカウントダウンを始める。

残り1秒で間一髪ガーバーはライダーを撃ち殺す。

市長はガーバーの活躍を称え、君への疑いは全部俺が何とかすると言う。

そして牛乳を買って家路に着く。


(評価)
流石のトニー・スコット作品だけあって映像が映画っぽくてカッコよかったです。

非常にアウトローな感じの作品で、コンパクトにまとまってて面白かったです。

ただ登場人物の心境が全然説明少なでわかりにくくもありました。

ライダーは最後逃げてる時、金が儲かって喜んでいたのに、さっさと諦めて、自殺の様に死ぬ。
最初から自殺みたいな覚悟でハイジャックしてるようだったので金で喜んでいるシーンが良くわかりません。

ガーバーも途中から警察並みに責任感を持って、俺が乗客を守るみないな行動に出るし、一人で危険な犯人を追うのも良くわからなかった。

基本ヒステリックな犯人が銃を突きつけている感じなんで、何時撃つか何時撃つかって耳をふさぎながら見たくなるような映画です。

撃つの?撃つの?撃たないで!撃つの?

の連続です。
ストレスです。

しかしジョン・トラボルタは役の幅が広くていいですね。
この悪役もかなりハマっていたと思います。

デンゼル・ワシントンは凄い太ってて別人みたいでした。
おとなしめな渋いいい演技で観易かったです。

コーエン作品常連のジョン・タトゥーロもいい味出していて良かったです。
この人出てくるだけでちょっと嬉しくなります。

そんなわけで6点。

あんな簡単に電車乗っ取られるのかと思うとアメリカになんて行きたくなくなっちゃいますね。


Q、この映画のプロモでデンゼル・ワシントンが来日

A、9年ぶり

ちょうどエエ!



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