メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

岡山ぶらり旅・・・夢が叶った一日

2013年08月01日 | 魂の旅立ち
カプセルホテルは連泊でも一回出ていかねばならないらしく、
そのシステムを知らなかった僕はちょっとごねてしまった。

イライラしつつも朝から出発。

一先ず近所の後楽園へ向かうことにする。
日本でもトラムが走ってるなんて!とヨーロッパでは日常的な移動手段だったトラムで行く。

人が少ない観光地、ほのぼのと歩んだ。
想像以上に美しい後楽園に感動しながら歩く。
あまりに美しく暑くて静かで人が少ない、とても素晴らしい庭園だった。
幼いころ連れて来られたことがあったが、やはり自分の意志でこないと感動できない。
連れて行かれる旅行ではやっぱり駄目ですね。

あまりに灼熱だったので茶屋で涼みながらきび団子を食べる。
すると後から外人さんが入ってきたので挨拶する。
するとフランス人だというので
「俺は最近フランスに行ってきたよ!
そしてフランスが気に入ったから日本に帰ってからフランス語を勉強し始めたんだ!」
とたまたま持ってたフランス語の教本を見せ、そんなことを話して友達になった。

なので隣の岡山城を一緒に観光しよう!ということになって一緒に歩いた。
彼は初めての日本で日本の文化に興味を持っている高品質なバックパッカーだった。
お互い片言の英語でコミュニケーションを取りながらよく話した。
仕事の話や、コレまでの旅の足跡など。
二人で写真を撮り合って、日本の城の説明を必死にした。

そして辞書やスマホアプリを使って必死に説明して倉敷に行く事にした。
因みに僕が伝えたかったのは
「あなたが今日広島に行く電車まで時間があるなら一緒に僕の行きたい場所に行かない?」
ってことだったがそこの意思統一までがとても大変だった。
お互い気使い過ぎた・・・。

そうして辿り着いた倉敷の美しい街並みに衝撃を受ける。
雑談しながら美しい街並みを観ながら歩いた。
僕はこんな旅が楽しくて楽しくてしかたなかった。

歩き疲れたのでお洒落な喫茶店でビールを飲んだ。

それから岡山に戻って前日行った居酒屋でご馳走する。
日本のことを全く知らないフランス人に日本の文化を教えながらの食事は最高の体験だった。
煮魚、焼き鳥、肉豆腐、枝豆など。
特に枝豆は日本ではどこでも食べれる食べ物で密かに日本名物だよ!と紹介した。
皮ごと食べようとしたので見本を見せたら「美味しい!」と感動してくれた。
そしておごるからお金は気にしないでと何度も言ったのに、とても律儀でお金を払うと必死に言ってきたので
「俺はヨーロッパを一人で旅するのはホント大変だった。
そんな時にヨーロッパの人々のささやかな親切でも死ぬほどうれしくて助けられた。
だから日本に帰ったら逆の事をしたいと思っていた。
君のような旅人に恩返しするのが俺のすることなんだよ。
ここは日本で僕は日本人なんだ」と説得した。
言ってるうちに自分の中で高揚してしまい、ちょっと泣きそうになってしまっていた。

駅まで送るが、彼の乗る予定の電車は彼のパスで乗れなかったので別の電車の乗り方のメモを作ってあげた。
そして彼が今晩泊まる予定の宿にも到着時間が遅れると連絡をしてあげた。

ヨーロッパの異国の中を一人で歩いて歩いて歩いている時、僕は辛いとき必死に考えていた。
日本なら何て楽だろう、日本に帰ったら海外の旅人には絶対に親切にしよう!と考えていた。
特にヨーロッパ人の旅人に親切をすることが夢だった。
それが早くも叶ったのだ。

カプセルホテルで一人感動していた。
人生でも忘れがたき一日だった。

こんな一日一日を作っていきたいと切に願った。
それには旅しかない。

この世に旅があって良かった。

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