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トラさん~僕が猫になったワケ~

2019年03月07日 | 映画
トラさん~僕が猫になったワケ~
を観ました。


売れないマンガ家の高畑寿々男は、妻・奈津子がパートで稼いだお金をギャンブルに使い、お気楽な生活を送っていたが、ある日突然、交通事故であっけなく死んでしまう。
そんな寿々男のダメ夫っぷりに“あの世の関所”が下した判決は、「執行猶予1ヶ月、過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿で―」。
トラ猫の姿で奈津子とのもとに戻った寿々男は、「トラさん」と名付けられて高畑家で飼われることに。
愛する家族のために何かしたいと思うトラさん=寿々男だが、猫だから言葉さえ通じない。寿々男は、家族に何ができるのか。
どうやって人生を挽回するのか―。


筧昌也監督作品です。
ちょっと期待値は低めな映画ですが、猫は嫌いじゃないので観てみました。

客層は老若男女って感じでかなり小さいお子さんもいましたがそういう子たちでも楽しめるような内容で、
それでいて結構いいテンポのコメディで悪くなかったです。
バカリズムがバカリズムらしく出ているだけのことはあります。
北山宏光のコメディセンスもなかなかです。

一回だけ売れた漫画家の堕落しきった生活。
貧乏な一家3人の暮らしは結構王道なホームコメディの設定って感じですね。
かなりクズな主人公なのにとても人懐っこくて憎めないキャラ設定が良かったですね。

猫の姿がきぐるみという思い切った描写で見せていてなかなかシュールでした。
昨今の猫ブームでやたら数が増えてきた猫映画ジャンルですが、その点で他とは一線を画していました。

死んだ男が妻と娘のために猫となって生まれ変わり二人を導く一月だけのお話。
この設定を聞いただけでふんわり想像できる内容がありますが、たいていそのとおりでした。
そして終盤はそれなりの感動です。

主演の北山宏光は結構評価は悪くないです。
福田雄一作品でも良いコメディしてましたが、もっとコメディ作品で活躍してもいいと思います。
ルックスはたいしてハンサムでは無いですが、その中ではとてもいい塩梅のルックスレベルだと思います。
今作でもなかなかいいテンポの演技で難しい設定をサブくすること無くこなしていたと思います。

多部未華子は年々魅力的になってきて今やかなり価値のある女優だと思いますが。
その点でこの作品にキャスティングできたのは良かったと思います。
今やハイセンスでもう少し大きな企画の女優だと思うので。
こういう小さなホームコメディにはかなりマッチした雰囲気があり良かったです。

娘役の平澤宏々路はかなり演技派な感じでかなり良かったです。
すでに映画ドラマでよく見かけますが、かなり将来有望ですね。

バカリズムがバカリズムのネタの時のまんまのキャラで出ていました。
流石に面白いです。

飯豊まりえも役を選ばずいろいろやっていていいですね。

想像よりは楽しめる優しい映画でした。


そんなわけで5点。

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