ドラマ批評 ２０１３春

今クールははっきり言って近年まれに見ぬ不作ですね。


・みんな！エスパーだよ！
なんと園子温がテレビで連続ドラマ。
こんな素晴らしい時代が来るとは。
流石に容赦無い表現です。
エロくて、バカバカしくて、激情的。
やはり魂揺さぶる演出が凄い。
石崎ひゅーいのエンディングテーマも半端ない。
色んな意味でテレビドラマの枠を越えてて、リアルタイムで観ながら
「ああ、コレは伝説的なドラマになるな・・・」
って感じてました。


・めしばな刑事タチバナ
大好きな佐藤二朗主演ということで必見。
めしをテーマにした情報番組、ドラマは数知れないが、コレは中でも最高傑作に秀逸でした。
とにかく庶民的なテーマばかり、その追求。
実にバカバカしくも深い演出。
夜中に見ていてると地獄です。


・放課後グルーヴ
若さ溢れる、って感じが溢れ出しているドラマ。
キャスティングも演出も展開も何もかも若さ溢れていてかなり未完成で寒さも感じますが、
ちょいちょい「お！センスいいな！」って思わされもしました。
大好きなアナログフィッシュを学生たちが話してるシーンは感動でした。


・ラスト・シンデレラ
散々”エッチ”を売りにしていて、まあ実にフジテレビらしい往年のラブコメ。
みんな！エスパーだよ！を観ている自分にはこんなのはエロと思えないし。
確かにキャストの演技や安定感はいいですけど。
まあ、とても面白いとは思えませんでした。
この篠原涼子は早く誰かがモノマネすべきですね。


・ガリレオ
ゴールデンタイムのドラマじゃ一番観れましたかね。
ベタなお約束演出がそれほどハマっていませんでしたが、ひどく滑っていたわけでもありませんね。
流石にトリックを含めた物語展開は一級品ですね。


・間違われちゃった男
古田新太主演なので期待度高し。
思ったより真面目なドラマで意外でした。
舞台のような演出でした。
展開は結構激しくて引きこまれましたが、コレといって特別な要素は無かったです。


・幽かな彼女
GTO的なフォーマットをトレースしたような学園ドラマ、主人公の教師にだけ見える幽霊とやり取りしつつ。
観るのが苦痛すぎてなかなかの厳しいドラマでした。
内容や展開は王道的なライトな学園モノ。
生徒役がなかなか有望株な子が多かったので彼ら彼女たちの将来は期待したいです。
未来穂香、上白石萌歌、広瀬すず、山本舞香、森迫永依、平祐奈、飯豊まりえなど要チェックでしょう。


・TAKE FIVE～俺たちは愛を盗めるか～
ルパンみたいなクールでかっこいい5人組怪盗団。
しかし・・・結構ダサい仕上がりでした・・・。
バカバカしいアホアホ演出ばかりで。
あまりに同じようなやり取りの繰り返しで。
ちょいと覚めるとかなりしんどいです。


・空飛ぶ広報室
かなり昭和な演出でしんどかったです。
コメディ要素もかなりツルツルでした。
好き合う同士がちっとも素直にならずくだらないすれ違いを最終回まで引っ張るだけです。


・雲の階段
どことなく間違われちゃった男手法ですが。
展開はかなり大胆で引きこまれましたが、後一歩物足りずですね。
面白いドラマに化けれそうな可能性は秘めてましたがイマイチのままでした。


・お天気お姉さん
意外に面白かったです。
武井咲と佐々木希が出ててなかなか嬉しいキャスティングですね。
武井咲のキャラはかなり良い感じと思いました。
毎話トリックもかなり秀逸でした。
引き込まれるドラマでした。


基本的に遅い時間にしか面白いドラマがやってませんでしたね。
かつてない不作なクールでした。

みんな！エスパーだよ！
めしばな刑事タチバナ
は名作だと思いました。

なによりあまちゃんにどっぷりハマっていますが、
あまちゃんがダントツで素晴らしいドラマですが、
それはまた別で書きたいと思います。