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人類資金

2013年10月29日 | 映画
人類資金 を観た。


敗戦直後、時価総額10兆円と言われる財宝が隠された、それはM資金と呼ばれた。
現代では存在しないと思われているそのM資金を使った詐欺をしていた詐欺師真舟(佐藤浩市)はなぞの男・石優樹(森山未來)に呼ばれ古びたビルへ。
そこで謎の集団に追われ逃げ延び、小さな事務所へ。
そこでMと呼ばれる謎の男にM資金の調達を依頼される。
M資金を巡り様々な組織、人間の思惑が交錯する。


って話。


亡国のイージスのグループ再度集結って感じの映画です。
阪本順治監督はいい映画もイマイチの映画も撮る印象ですね。

いずれにせよ大きな企画の監督をやるので力は持っているでしょう。

ただ若干僕が苦手とする、嫌いとする方向性の監督さんですね。

そんなわけでちょっと低い期待値で観てみた今作。
想像以上にしんどかったですね・・・。

物語も演出も非常に古典的で映画のレベルとは言えませんで。
規模だけが大きくて世界を舞台にした企画ですが、
肝心の内容はかなりお粗末だったと思います。

佐藤浩市はどんな作品でもいい演技をするスーパーな俳優なので主役には最適でしょう。

しかし香取慎吾のこの役は相当ミスキャストに感じました。
英語が喋れる設定ですが、かなり微妙な英語力です。
それで熱血演技はもはや学生さんの演劇を見せられている気分でした。

森山未來は非常に好きな俳優ですが、今作では彼の一番良くない使い方をしたように思います。
非常に重要な物語の核と言ってもいい役でしたが、
メッセージ性が強すぎてイチイチ熱い熱血な演出ばかり。
熱血過ぎて肝心の演説シーンは観客との温度差が最も大きかった気がします。

架空の国の設定も何だか寒いんですよね。
急激にリアリティが無くなりますね。
恐れず実社会を舞台にすべきだと思います。

お金そのものにメスを入れたストーリーは良かったと思うんですけどね。

テーマにそぐわない舞台を観てるような映画でした。


そんなわけで3点です。


小説で読んでみたい題材ではあります。

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