ララピポを観た。
街が舞台の群像劇。
見た目のせいで過去に女性にひどく嫌われ対人恐怖症になった杉山博(皆川猿時)はフリーライターとして引きこもり生活を送っている。
誰とも絡まず、唯一の話相手は自分のおちんちん。
上の部屋に住むAV・風俗スカウトマンの栗野(成宮寛貴)のSEXの声を聞いてオナニーする毎日。
OLをしていたトモコ(中村ゆり)は気が弱いOL。
ある日街で栗野にスカウトされ、風俗嬢になり、栗野に騙されるままAV女優になる。
人前では弱いくせに、家に帰ると地球の乱れた性を正すヒーローとなり、世の中に怒りをぶつけまくるひどい妄想家の青柳(吉村崇)。
股間にでかい塔が付いたヒーローの姿で宇宙ステーションと交信している。
スカウトマンの栗野はちゃらちゃらした男で、毎日とっかえひっかえ女を抱く。
人生に野望を抱きいつも上を目指している。
熟女AV女優の良枝(濱田マリ)。
人生に疲れきっていて、家はゴミ屋敷。
不細工なせいかマニアックな企画ばかりやらされている。
居酒屋に行っては、もてなそうな男を誘い部屋に連れ込み、そのSEXを隠し撮りして売っている小百合(村上知子)。
自虐的で強い意志を持っているように見える。
(ネタバレ)
杉山は高学歴で上の部屋に住む男を見下しているが、女に相手にされないのが悲しい。
杉山は居酒屋で声をかけてきた、デブ女小百合に感動して抱いてしまう。
何度も抱いてしまう。
しかし急に悲しくなって殴ってしまう。
謝りに行ったら別の男が部屋に居て、怒った杉山は小百合の首を絞めてしまう。
トモコは栗野に言われるがままAV女優にまでなってしまう。
家庭崩壊しており、自分を産んだ両親を憎んでいて、毎晩怠惰な両親を見てはここから抜け出したいと思っていた。
青柳はカラオケ屋で働いているのだが、怖い人達に脅され、カラオケ屋を売春宿のようにする手伝いをさせられる。
夜には悔しくて隣のグラマラスなお姉さん(インリン)を覗く。
性欲を悪のように考えており、自分の性欲と戦っている。
ある日おっさん(蛭子能収)が店の女の子ともめ、怖い人達に怒られ強要され、おっさんにケツに突っ込まれてしまう。
栗野は嘘をつき続ける人生だった。
女を道具のように扱い、金持ちになろうとしていた。
しかしトモコと出会い、少しずつ変わり始め、一緒に暮そうとする。
また別の女優、良枝のマネージャーも任される。
無理やり良枝に抱かれたりするが野望があるので我慢する。
トモコにストーカー行為をしていた男を恐喝したりする。
そのせいで警察に捕まる。
その日親子丼の企画が来て、自分の担当する二人の女優がぴったりだとキャスティングするが、契約書を見て二人が本物の親子だと気付く。
何とか知らせようと撮影所に急ぐ途中トラックに轢かれる。
過去、良枝は義母の介護に疲れていた。
二階に居るボケた義母はオムツを脱いでおしっこをする。
疲れきって掃除をサボったらおしっこが雨漏りしてきた。
夫も娘も知らん振り。
嫌になって旅にでて帰ってきたら義母の部屋からもの凄い死臭がしていた。
二階への入口をゴミで塞いでいるうちにゴミ屋敷になった。
精神的にやられSEXをしたくてしたくて気が狂いそうになっているところをスカウトされた。
ある日市の役員がゴミ処理に来るというが、義母の死体が見つかってしまうと恐れる。
するとそこに向の家に放火しようとしている変なヒーローの格好をした男を見つける。
黙っていてやる代りに自分の家を燃やせと言い、火を付けさせる。
しかし夫が中で寝ている事を思い出し、燃える家に助けに行く。
小百合は自分の姿を理解しており、強い意思を持って自分のSEX映像を売っている。
金のためなら殴られても、首を絞められて殺されかけても平気といった感じ。
ある日彼女当てに君こそ神だといったようなファンレターを貰うが、小百合はなんとも思わない。
エピローグ
杉山は街に出るようになっている、青柳は別のバイトをして何とか暮している、トモコは人気AV女優になっている、良枝は病院で夫と仲良く入院している、小百合は変わらず生きている、栗野はトモコと会っていないが変わらずスカウトしている。
(評価)
かなりエロネタの映画でちょっとビックリしましたがとてもおもしろかったです。
僕は感動しました。
実際、裸が出たりするわけではないが、話や描写は下世話で過激です。
でも過激な描写は作り手の感情を伝わり易くする手段なのでよかったと思います。
ララピポとは「a lot of people」を小百合が「ララピポ」と聞き間違えた言葉。
街には沢山の人が居て、どん底の様な暮らしをしている人も居るが、それでも生きている、ってテーマのお話でした。
こんな話、僕は凄く共感する部分があります。
映像もおもしろく、セットもよかった。
良枝の「娘役が・・・娘だった」
トモコ「母親役が・・・母だった」
ってのはかなり笑えました。
実際の家はゴミ屋敷で二人のコミュニケーションは一切無いのに、ビデオの中では仲良し親子を演じる、悲しきコメディ。
全般悲しきコメディです。
そんなわけで8点。
予想外の映画でしたが、僕のストライクゾーンの映画ではありました。
シュールであり悲しきコメディ。
こういう世界が出てきたのはやはりごっつええ感じの影響でしょうか。
なんか松本のコントと通ずるものがありました。
街が舞台の群像劇。
見た目のせいで過去に女性にひどく嫌われ対人恐怖症になった杉山博(皆川猿時)はフリーライターとして引きこもり生活を送っている。
誰とも絡まず、唯一の話相手は自分のおちんちん。
上の部屋に住むAV・風俗スカウトマンの栗野(成宮寛貴)のSEXの声を聞いてオナニーする毎日。
OLをしていたトモコ(中村ゆり)は気が弱いOL。
ある日街で栗野にスカウトされ、風俗嬢になり、栗野に騙されるままAV女優になる。
人前では弱いくせに、家に帰ると地球の乱れた性を正すヒーローとなり、世の中に怒りをぶつけまくるひどい妄想家の青柳(吉村崇)。
股間にでかい塔が付いたヒーローの姿で宇宙ステーションと交信している。
スカウトマンの栗野はちゃらちゃらした男で、毎日とっかえひっかえ女を抱く。
人生に野望を抱きいつも上を目指している。
熟女AV女優の良枝(濱田マリ)。
人生に疲れきっていて、家はゴミ屋敷。
不細工なせいかマニアックな企画ばかりやらされている。
居酒屋に行っては、もてなそうな男を誘い部屋に連れ込み、そのSEXを隠し撮りして売っている小百合(村上知子)。
自虐的で強い意志を持っているように見える。
(ネタバレ)
杉山は高学歴で上の部屋に住む男を見下しているが、女に相手にされないのが悲しい。
杉山は居酒屋で声をかけてきた、デブ女小百合に感動して抱いてしまう。
何度も抱いてしまう。
しかし急に悲しくなって殴ってしまう。
謝りに行ったら別の男が部屋に居て、怒った杉山は小百合の首を絞めてしまう。
トモコは栗野に言われるがままAV女優にまでなってしまう。
家庭崩壊しており、自分を産んだ両親を憎んでいて、毎晩怠惰な両親を見てはここから抜け出したいと思っていた。
青柳はカラオケ屋で働いているのだが、怖い人達に脅され、カラオケ屋を売春宿のようにする手伝いをさせられる。
夜には悔しくて隣のグラマラスなお姉さん(インリン)を覗く。
性欲を悪のように考えており、自分の性欲と戦っている。
ある日おっさん(蛭子能収)が店の女の子ともめ、怖い人達に怒られ強要され、おっさんにケツに突っ込まれてしまう。
栗野は嘘をつき続ける人生だった。
女を道具のように扱い、金持ちになろうとしていた。
しかしトモコと出会い、少しずつ変わり始め、一緒に暮そうとする。
また別の女優、良枝のマネージャーも任される。
無理やり良枝に抱かれたりするが野望があるので我慢する。
トモコにストーカー行為をしていた男を恐喝したりする。
そのせいで警察に捕まる。
その日親子丼の企画が来て、自分の担当する二人の女優がぴったりだとキャスティングするが、契約書を見て二人が本物の親子だと気付く。
何とか知らせようと撮影所に急ぐ途中トラックに轢かれる。
過去、良枝は義母の介護に疲れていた。
二階に居るボケた義母はオムツを脱いでおしっこをする。
疲れきって掃除をサボったらおしっこが雨漏りしてきた。
夫も娘も知らん振り。
嫌になって旅にでて帰ってきたら義母の部屋からもの凄い死臭がしていた。
二階への入口をゴミで塞いでいるうちにゴミ屋敷になった。
精神的にやられSEXをしたくてしたくて気が狂いそうになっているところをスカウトされた。
ある日市の役員がゴミ処理に来るというが、義母の死体が見つかってしまうと恐れる。
するとそこに向の家に放火しようとしている変なヒーローの格好をした男を見つける。
黙っていてやる代りに自分の家を燃やせと言い、火を付けさせる。
しかし夫が中で寝ている事を思い出し、燃える家に助けに行く。
小百合は自分の姿を理解しており、強い意思を持って自分のSEX映像を売っている。
金のためなら殴られても、首を絞められて殺されかけても平気といった感じ。
ある日彼女当てに君こそ神だといったようなファンレターを貰うが、小百合はなんとも思わない。
エピローグ
杉山は街に出るようになっている、青柳は別のバイトをして何とか暮している、トモコは人気AV女優になっている、良枝は病院で夫と仲良く入院している、小百合は変わらず生きている、栗野はトモコと会っていないが変わらずスカウトしている。
(評価)
かなりエロネタの映画でちょっとビックリしましたがとてもおもしろかったです。
僕は感動しました。
実際、裸が出たりするわけではないが、話や描写は下世話で過激です。
でも過激な描写は作り手の感情を伝わり易くする手段なのでよかったと思います。
ララピポとは「a lot of people」を小百合が「ララピポ」と聞き間違えた言葉。
街には沢山の人が居て、どん底の様な暮らしをしている人も居るが、それでも生きている、ってテーマのお話でした。
こんな話、僕は凄く共感する部分があります。
映像もおもしろく、セットもよかった。
良枝の「娘役が・・・娘だった」
トモコ「母親役が・・・母だった」
ってのはかなり笑えました。
実際の家はゴミ屋敷で二人のコミュニケーションは一切無いのに、ビデオの中では仲良し親子を演じる、悲しきコメディ。
全般悲しきコメディです。
そんなわけで8点。
予想外の映画でしたが、僕のストライクゾーンの映画ではありました。
シュールであり悲しきコメディ。
こういう世界が出てきたのはやはりごっつええ感じの影響でしょうか。
なんか松本のコントと通ずるものがありました。