メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

占いの順位は低くとも

2010年04月13日 | 日常の出来事
仕事帰り、かなりしょぼくれた背中で最寄り駅近くにある牛丼屋へと入った。

しょぼくれたカウンターに座りしょぼくれた注文をして牛丼を食べ始めた。
僕はしょぼくれているので食べるスピードは遅い。

すると突然店内の電気が消えた。
ブレーカーでも落ちたのかな?と思った。
少しざわめく店内。
店員さんが客に軽く誤ったが、客達は何事も無かったように無言で暗闇で飯を食べ続けた。

うだつの上がらないバイトさんが慌てて外に出て、他も全部消えてますという。
最寄り駅の周り、わが街のメッカが一部停電していたようだった。

僕はこれはなんてラッキーな場面に出くわしたんだろうと思った。
回転の早い牛丼チェーン店。
お茶も出せなければ、レジすら動かない。
こんな場面は一生に何度もお目にかかれるものではない。
この時間を牛丼以上に味わってやろうと思った。

電気に頼ってきた文明は電気が消えた途端相当非力だ。
かなり暗い店内。
自分が箸でつかんでいるものが何かさえイマイチ分からない。
箸ですくったご飯にはちゃんと肉が一枚乗っているだろうか?
うっすらと見える影で判断する、もはやシルエットクイズのような感覚だった。
あえてこの時間に紅しょうがを乗せてやろうとチャレンジしてみたりした。

間もなく電気は復旧した。
牛丼屋はほぼ100%一人客なので電気が消えてる間も電気がついた時も何のリアクションも無い。
何事も無かったようにみんなもくもくと食べている。

なんて異様な光景だろうかと思った。
俺が言うのもなんだが、みんな孤独すぎやしないか?
どこかに感情を捨ててきてしまったようだ。

停電の間バイト達のテンションが上がっていたのが少々僕をイラッとさせた。
まぁ退屈なバイトの日常、気持ちはわからんでもないけど・・・。

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