終わらない夜

地獄の業火に焼かれるが如く
夜中が来れば
不毛な自問自答がやってくる

もういい加減疲れ果ててはいるのだが
夜の果ての果てで
偏頭痛の頭を掻きむしりながら
1億回の寝返りをうっても
眠らない

3月11日の揺れで
色々変わってしまった
あの揺れの向こうで
僕の知らない間に大洪水があって
恐ろしい数の人や動物が
死んだ

近頃のテレビでは
著名人達の支援活動の話題が
頻繁に流れてくる

それを観るたびに
力が大きく不足してる自分に辟易して
生きていることが残酷に感じてしまう

こんなちっぽけな自分にも
出来る事を探すのだが
それがやはり自己満足の色合いが強い事は
否めない

神様が居ると仮定して
天災の犠牲者を選抜したとして
その基準は非常に理解に苦しむ

自分の命の危険を返り見ず
他人を助けに行って犠牲になった真の勇者も居るのに
義援金詐欺をするような真のクズが
まだ世の中に居たりする

不条理は僕のキャパシティを超えるので
絶叫したくて
失踪したくて
布団を必死にがむしゃらに噛み付いて堪える

核爆発など目じゃないくらい
僕の心臓を中心に
大爆発を起こしそうなほど
種類のわからない感情のエネルギーが
くすぶっている

爆発のさせ方がわからないので
苦しくてたまらない

僕はなんて言えばいいのだろう
僕はなんて考えればいいのだろう

明日は何処で
何をすればいいのだろうか

僕なんぞ
この宇宙に必要ないのではないかしら